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一般常識

「身の回り」「身の周り」の意味と違い

「身の回り」「身の周り」の意味と違い

「身の回り」「身の周り」の意味と違い

「身のまわりを整える」などのように、「身のまわり」という言葉は日常生活でもよく使われるものです。ただ、この「まわり」の部分を漢字で表そうとする時、「回り」か「周り」かで悩むというケースは少なくないでしょう。果たして、「身の回り」と「身の周り」にはどういった違いがあり、どのように使い分けるのが正解なのでしょうか。区別のポイントが知りたいところです。

今回は、この2つの表記の意味や違いについて解説していきますので、使い分けの参考にしてみてください。

「身の回り」とは

身の回り

「身の回り」とは、「衣類・装身具・文房具など、日常生活に必要なこまごまとした物」という意味の言葉です。「ハンドバッグなどの身の回り品を機内に持ち込む」のように使われます。

また、「身の回り」には、「自分の周囲」という意味もあります。身辺や、そこから生じる雑用についても言います。この場合、「身の回りの整理整頓に気を付ける」「風邪で寝込んでいる間、彼女は何かと身の回りの世話をしてくれた」のように使われます。

「身の回り」と「身の周り」は、基本的な意味に違いはありません。ただ、「回り」と「周り」の違いに注目した場合、細かく使い分けることも可能です。「回り」は「水回り」などのように、比較的狭い範囲について使われることから、「身の回り」は「手が届くくらいの身辺」のニュアンスが強いと言えます。

「身の周り」とは

身の周り

「身の周り」とは、「自分の周囲」「身辺」といった意味の言葉です。使い方は、「このところ、身の周りで不幸な出来事が続いている」「君は将来を嘱望されているのだから、おかしな者を身の周りに近づけない方が良い」などのように使われます。

「身の周り」と「身の回り」は、どちらも「自分を取り巻くエリア」の意味で使われる点で違いはありません。ただ、上記のように「周り」と「回り」では微妙に意味が異なり、それによるニュアンスの差も生じます。「身の回り」が前述のように、比較的近い範囲について使われやすいのに対し、「身の周り」はより広い範囲を指すことが多くなっています。そのため、「身の周り」は「日常生活に必要な物」の意味では、あまり使われることはありません。

ただ、本来「周」に「まわり」という読みはなかったことから、一般的には「身の回り」の表記が主に使われるようになっています。ですので、使い分けに迷った場合は、「身の回り」を選ぶのが無難でしょう。

「身の回り」「身の周り」の意味と違い

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