一般常識
「身近」「手近」の意味と違い

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「身近」「手近」の意味と違いとは
「何かが身の周りにあること」を指す言葉としては、「身近」と「手近」の2つが挙げられます。これらは字面もよく似ていることから、使い分けが難しくなっていますが、どのような点に違いがあるのでしょうか。
今回は、「身近」と「手近」の意味や違いについて解説しますので、使い分ける際の参考にしてみてください。
「身近」とは
「身近(みぢか)」とは、「自分の体の近くであること」という意味の言葉です。また、その場所やそうしたさまについても言い、「スマートフォンはいつも身近に置いている」のように使われます。また、「身近」には「自分と深い関係にあること」という意味もあります。この場合は、「身近な題材でエッセイを書く」「環境問題は、いまや身近なテーマとなっている」のように使われます。
「身近」の「身」の字は、「生きている人間のからだ」「自分自身」などを意味します。一方「近」の字は、「距離の隔たりが小さい」ことを表しています。
「手近」との意味の違いは微妙なところですが、使われ方はやや異なります。「身近」の場合、「慣れ親しんだ」というニュアンスが強くなる点で、「手近」と使い分けることができます。
「手近」とは
「手近(てぢか)」とは、「手が届くほど近くにあること」という意味の言葉です。またそうしたさまについても言い、「手近なペンを取る」のように使われます。さらにもう1つ、「ありふれていて卑近なこと」といった意味合いもあり、この場合は「手近な問題について語り合う」のように使われます。ただ、後者の意味で使われることは、それほど多くありません。
「手近」の「手」は、「手首から先の部分」を意味する漢字ですが、この場合は「てもとの」といった意味になります。
「身近」との違いは、上記のように微妙なところです。辞書ではほぼ同じような説明が書かれていますが、細かいニュアンスには違いがあります。「身近」が前述のように、「慣れ親しんだ」というニュアンスが強いのに対し、「手近」は「物理的な距離が近い」「便利である」といったニュアンスが強くなるのが特徴です。
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