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「マスマーケティング」の意味とは?使い方や例文

「マスマーケティング」の意味とは?使い方や例文

「マスマーケティング」の意味とは?使い方や例文

「マスマーケティング」という言葉は、マーケティング戦略の一種として、社会人なら一度は聞いたことのあるものでしょう。しかし、その詳しい意味を説明しろと言われると、答えに詰まる人も意外に多いのではないでしょうか。

今回はそうした人たちのために、ビジネス用語としての「マスマーケティング」の意味や使い方などについて、分かりやすく解説していきたいと思います。

「マスマーケティング」の意味

まずは、「マスマーケティング」の基本的な知識について学んでおく必要があります。ここでは「マスマーケティング」の意味とその由来、歴史的背景や性質などについて見てきましょう。

「マスマーケティング」とは

「マスマーケティング」とは、「すべての消費者を対象として、画一化された手法で行われるマーケティング活動」を意味する言葉です。第二次大戦後から1970年代までの高度経済成長期に生み出された手法で、大量生産、大量販売、そしてマスメディアを活用した大量プロモーションを前提とするという特徴があります。そのため、その市場において最大シェアを誇る企業(マーケットリーダー)が行うには効果的な一方、消費者の価値観が多様化している市場においては、特定のニーズに応えづらいという難点があります。

「マスマーケティング」の由来

「マスマーケティング」という言葉は、英語の「mass marketing」に由来しています。「mass」は「大きなかたまり」「集団」「多数」「大量」「大衆の」などを意味する言葉で、「marketing」はそのまま「マーケティング」を表します。つまり、「mass marketing」は「大衆に向けて大量の製品を販売するマーケティング手法」を意味することになります。英語では、「mass marketing strategy(“strategy”は“戦略”の意味)」とも呼ばれます。

「マスマーケティング」の歴史的背景

「マスマーケティング」の手法は、上記のように高度経済成長期に生み出されました。この頃は、ベルトコンベアの普及や交通網の発達などにより、製品の大量生産と大量輸送が可能になった時代です。また、テレビに代表されるマスメディアが発達したことから、消費者が製品の広告を見る機会も激増しました。「マスマーケティング」はこうした事実を背景に、標準化された製品を大量に市場へ投入し、大規模なプロモーションを行うやり方として確立されたものです。これにより、消費者の購買量は大幅に増加し、なおかつ企業も多額の利益を上げられるようになったという経緯があります。

ただ、人々の嗜好が細分化し、テレビ離れも加速している現代では、こうした手法は通用しにくくなっている面が否めません。代わって主流となっているのが、市場を細かくグループ分けしてアプローチする、「セグメントマーケティング」と呼ばれる手法です。

「マスマーケティング」の性質

「マスマーケティング」は、前述のように大量生産と大量プロモーションが前提になり、莫大な資金が必要になることから、行うのは大企業がほとんどとなっています。その代わり、成功した場合にはコストを大幅に抑えられるため、利益も多額に上るという利点があります。

「マスマーケティング」で扱われる商品は、一般家庭で消費されるような、食料品や日用品が主となっています。

「マスマーケティング」の使い方・例文

「マスマーケティング」の意味について学んだところで、今度は実際の使い方について見ていきましょう。ビジネス用語としての「マスマーケティング」は、以下の例文のように使われます。

例文:「マスマーケティングにおいては、テレビなどのマスメディアの活用が不可欠だ」

例文:「ウチのような中小企業では、マスマーケティングよりセグメントマーケティングの方がマッチしている」

例文:「今はマスマーケティングだけでは生き残りが厳しいので、もっといろいろな手法を取り入れよう」

「マスマーケティング」の代表例

ここまで「マスマーケティング」の意味と使い方について見てきましたが、この戦略の具体的な事例には、どういったものがあるのでしょうか。

「マスマーケティング」の代表例として挙げられるのが、コカ・コーラ社によるものです。「コカ・コーラ」は、言わずと知れた清涼飲料水の大ヒット商品で、世界中で知らない人はいないと言っても過言ではありません。こうした知名度には、「コカ・コーラ」という単一の製品を世界的に大量生産・販売し、なおかつテレビCMなどの広告も大量に打つという「マスマーケティング」が大きく寄与しています。

このようなコカ・コーラ社の「マスマーケティング」戦略は、1923年に社長に就任したロバート・ウッドラフ氏により始められました。「いつでも、どこでも、だれにでも」をキャッチフレーズとして展開されたマーケティング戦略は、前述のように世界中で商品を認知させるという成果を生んでいます。

最後に

以上、「マスマーケティング」の意味や使い方などについて、いろいろと紹介してきました。

上で述べたように、「マスマーケティング」は高度経済成長期によく用いられた手法であり、現在はそのままでは通用しにくいとされています。ただ、歴史的には重要な意味を持つため、基本的なことについてはきちんと押さえておきたいところです。例文で紹介したような使い方を踏まえ、職場の議論などにもしっかりついていけるようにしておきましょう。