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一般常識

「邁進」「精進」の意味と違い

「邁進」「精進」の意味と違い

「邁進」「精進」の意味と違い

「今後も邁進していく所存です」「より一層精進してまいります」のように、「邁進」と「精進」の2語は、スピーチや挨拶の場でよく使われています。どちらも「一生懸命」といった前向きな意味合いで使われる言葉で、非常に印象が似ていますが、どのあたりに違いがあるのでしょうか。区別のポイントが知りたいという人も多いでしょう。

今回は、「邁進」と「精進」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、これらの使い分けで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくだい。

「邁進」とは

邁進

「邁進」とは、「何事をも恐れることなく前進すること」という意味の言葉です。ある物事を行うに当たって、障害があってもひるんだりせず、まっすぐに突き進むことを言います。読み方は「まいしん」で、「邁」の字は「ゆく」「すすむ」を意味しています。「学問の道に邁進する」「これからもご期待に沿えるよう、一路邁進してまいります」「あのチームはすばらしい勇往邁進ぶりを見せた」のように使われます。

「精進」とは同じような意味合いで捉えられることも多くなっていますが、細かい部分には違いがあります。「邁進」の場合、「突き進む」という部分に重点が置かれるところがポイントです。これに対し「精進」の意味の重点は、後述するように「集中・努力する」という部分に置かれています。

「精進」とは

精進

「精進」とは、もともとは仏教において、「ひたすら仏道修行にはげむこと」を意味する言葉です。そこから、「1つのことに精神を集中してはげむこと」の意味で一般的に使われるようになりました。読み方は「しょうじん」で、「精」の字は「真実の心」や「純粋」などを表しています。「今後より一層の精進を重ねてまいります」「どんな仕事であれ、精進を怠ってはならない」「彼女はひたすら研究に精進した結果、すばらしい成果を上げた」のような使い方をされます。

「邁進」とは、「その道に打ち込む」といった大まかな意味合いを持つ点では共通しますが、上で述べたように、細かいニュアンスで違いがあります。「邁進」が「勢いよく進む」という部分に重きを置くのに対し、「精進」は「一心に努力する」という部分に重点を置く言葉となっています。

「邁進」「精進」の意味と違い

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