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一般常識

「守る」「護る」「衛る」の意味と違い

「守る」「護る」「衛る」の意味と違い

「守る」「護る」「衛る」の意味と違いとは

「守る」「護る」「衛る」は、いずれも「まもる」と読む言葉です。これらは表記が違うことで、意味にも何か違いが出るのでしょうか。また、それぞれどんな場合に使うべきかも知りたいところです。

今回は、「守る」「護る」「衛る」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。

「守る」とは

守る

「守る」の意味は、複数あります。1つは、「侵されたり、害が及ばないように防ぐ」というもので、「青少年を非行から守る」「子供を事故から守る」のように使われます。
もう1つは、「決めたことや規則にしたがう」という意味合いで、「約束を守る」「ルールを守る」のように使われます。また、スポーツなどで守備する際にも使われ、この場合には「ゴールを守る」「一塁を守る」のような使い方になります。

「守る」の「守」の字は、「屋根・家屋」の象形と「手」の象形から成っており、「(家屋を手で)まもる」の意味を持ちます。

「護る」や「衛る」との主な違いは、最も一般的な表記である点にあります。「守る(まもる)」の読みが常用漢字表にあるのに対し、他の2つの読みは含まれないため、「守る」の表記が使われることが多くなっています。

「護る」とは

護る

「護る」の意味は、基本的には「守る」と違いはありません。やはり「大事に保つ」といった内容を表しますが、ニュアンスには微妙な違いがあります。

「護る」の「護」という字は、「言う」「つかむ」の象形から成り、「(自分の手元につかんで)まもる」の意を表しますが、「助ける」「かばう」「大切にする」といった意味合いも含んでいます。
つまり「護る」の表記は、「何かをかばいまもる」という意味合いが強いことになります。具体的には、「王宮を護る」「陣地を護る」のように、「守備」「警護」の意味で用いられることが多くなっています。

ただ、前述のように常用外の読みであることから、公用文などでは使われません。

「衛る」とは

衛る

「衛る」の意味もまた、基本的に「守る」と同じとなっています。しかし、実際の使われ方には、やはり微妙な違いがあります。

「衛る」の「衛」という字は、「道を行く」「めぐり歩く」の象形から成り、「(周囲をめぐり歩いて)まもる」の意味があります。ニュアンスとしては、「外側を取り巻いて中をまもる」感覚で、具体的には「要人を衛る」「王を衛る」のように使われます。こちらも常用漢字表にない読みで、公用文などで使うことはできません。

このように、「守る」が「危険などが及ばないように防ぐ」「決めごとにしたがう」ことを指すのに対し、「護る」は「傷つけないようにかばう」ことを、「衛る」は「中のものを外側からまもる」ことを指します。使い分けに迷った場合は、最も一般的な「守る」を使うのが無難です。