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「ロビー活動(ロビイング)」の意味とは?使い方や例文

「ロビー活動(ロビイング)」の意味とは?使い方や例文

「ロビー活動(ロビイング)」の意味とは?使い方や例文

「ロビー活動(ロビイング)」という言葉は、社会人でなくても一度は耳にしたことがあるでしょう。ただ、その意味や実態となると、正直あまりよくわからないという人も少なくないはずです。

今回は、日本ではまだなじみの薄い「ロビー活動」の意味や使い方などについて、詳しく解説していきたいと思います。

「ロビー活動(ロビイング)」の意味

「ロビー活動(ロビイング)」とは

「ロビー活動」とは、「個人や団体が自らの主張について、政治的影響を及ぼすことを目的に行う私的な活動」のことです。「ロビイング」とも呼ばれ、議会議員や公務員、政府の構成員などを相手に行われます。「ロビー活動」を実際に行う者については、「ロビイスト」と呼ばれます。

現在、各国の企業や利益団体、また政府などの多くは、ロビイストを雇って自らの主張を広める活動を行っています。ロビイストは、前述の対象を相手に政策の提言やアドバイスなどを行うことで、雇用主の主張の実現にあたります。

「ロビー活動」の目的

「ロビー活動」の目的は、場合によってさまざまです。例えば、国や自治体が国際イベントを誘致するために行う場合もあれば、企業が自社のビジネス展開に有利な仕組みづくりを狙って行う場合もあります。

具体的な事例で言えば、2008年の通貨危機に際して、韓国が日本に行った活動が挙げられます。韓国はこれにより、日本とのスワップ協定を、自国に有利な形で締結することに成功しました。

「ロビー活動」の由来

「ロビー活動」の「ロビー(lobby)」とは、「建物の広間」などを意味しています。この言葉の起源は、19世紀後半のアメリカにさかのぼります。
当時大統領だったユリシーズ・グラントは、ホワイトハウス近くのホテルに、しばしば葉巻を吸いに立ち寄っていました。そのことを聞きつけた陳情目的の人々が、ロビーで一服するグラント大統領に直接会おうとやってくるようになります。やがてこうした私的な陳情行為が、「ロビー活動」と呼ばれるようになったというのが経緯です。

一方、現在の「ロビー活動」は、場所も手段もより広範囲に及ぶようになっており、「ロビー」の語はあまり関係がなくなっています。

「ロビー活動」の使い方・例文

「ロビー活動」の意味について学んだところで、続いては実際の使い方についても見ていきましょう。ビジネス用語としての「ロビー活動」は、以下の例文のように使われます。

例文:「現在のロビー活動は、ホテルのロビーで談笑するような牧歌的なものではない」

例文:「大企業によるロビー活動のせいで、スタートアップの活動が阻害されてしまうのは問題だ」

例文:「規制緩和に向けてロビー活動を本格化させよう」

例文:「嫌煙家が増えるなかでも、タバコ業界は積極的にロビー活動を行っている」

例文:「日本ではロビー活動というとマイナスイメージが強いが、それは決して正確ではない」

「ロビー活動」の重要性

ここまで「ロビー活動」の意味や使い方について見てきましたが、最後に「ロビー活動」の持つ重要性について述べておきましょう。

上の例文でも触れましたが、日本では「ロビー活動」というと、賄賂や裏金といったマイナスイメージを持たれがちとなっています。しかし、「ロビー活動」は近年、特にビジネスシーンにおいて、世界的に重要性を増しているのが実情です。それには、経済のグローバル化による、企業間の国際競争の激化が影響しています。

当然ですが、ビジネスは国際ルールや、国ごとの法律に則って行われるのが原則です。このとき、もし自社に不利なルールや法律が用意されていたら、始めから競争に勝てる見込みはありません。しかし、こうしたルールなどの仕組みは、交渉によって自社に有利な形にすることも可能です。そこで、「ロビー活動」による働きかけがより注目され、活発化しているというわけです。

日本でも、「ロビー活動」軽視の風潮を改めるべきとの議論が強まっており、遅ればせながら、こうした活動を請け負う企業なども増えつつあります。