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一般常識

「仇敵」と「宿敵」の意味と違い

「仇敵」と「宿敵」の意味と違い

「仇敵」と「宿敵」の意味と違い

「敵」という字を含む熟語に「仇敵」と「宿敵」の2つがありますが、この二語はイメージがよく似ており、意味を混同して使われることも多くなっています。しかし、細かい部分に注意してみると、この2つは必ずしも同じようには使えないことが分かってきます。では、両者は一体どのような点が異なるのでしょうか。

今回は、区別が難しい「仇敵」と「宿敵」の意味や違いについて詳しく解説しますので、使い分ける際の参考にしてみてくだい。

「仇敵」とは

仇敵

「仇敵」とは、「自分の憎しみの対象であるかたき」という意味の言葉です。自分と敵対する関係で、恨みや憎悪といった感情を抱かせる相手に対して使われます。
「年来の仇敵に打ち勝つ」「親を殺した仇敵に巡り会った」のような使い方をされます。読み方は「きゅうてき」ですが、古くは「あだがたき」と読まれました。

「仇」の字には「自分に向かって害を加えようとするもの」という意味のほかに、「うらみ、怨恨」の意味もあります。

「宿敵」と言葉の印象は似ていますが、前述のように、細かい内容では違いがあります。「仇敵」の場合、「憎い相手」に対して使われる点が特徴です。一方「宿敵」の場合は、後述するように憎しみなどの感情を抱いているかどうかは問わない言葉となっています。

「宿敵」とは

宿敵

「宿敵」とは、「久しい以前からの敵」という意味の言葉です。長期にわたって敵対したり競い合う関係の相手に対して使われます。
「学生時代からの宿敵であるAとBが、プロの決勝戦でぶつかり合う」「今日こそは宿敵を破り、長年の戦いを終わらせる」のように使われます。読み方は、「しゅくてき」です。

「宿敵」の「宿」は「やどる」を意味する漢字ですが、「もとからの、前々からの」という意味も含まれます。

「仇敵」との違いは、上で述べたように、「相手に憎しみなどを抱くとは限らない」という点にあります。「宿敵」は「敵対関係が長期に渡る」という点に重点を置いた言葉で、相手をどう思っているかは問いません。この点は、両者の最も大きな違いになります。

「仇敵」と「宿敵」の意味と違い

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