一般常識
「共用」と「共有」の意味と違い
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「共用」と「共有」の意味と違いとは
「共用」と「共有」は、字面や読みが似ていることから、意味を混同しやすい言葉です。しかし、実際の意味合いは明確に異なっており、しっかりとした使い分けが可能となっています。では、具体的にどのような点に気をつけて使い分ければよいのでしょうか。
今回は、「共用」と「共有」の意味や違いなどについて解説していきたいと思います。
「共用」とは
「共用」の意味は、2つあります。1つは、「2人以上が共同で使うこと」というものです。複数の人間が、ある物を一緒に使用することを言います。「シャワーは共用だ」「共用便所のアパート」などのように使われます。
「共用」のもう1つの意味は、「2種類以上の物に共通して使えること」というものです。ある物が、複数の異なる品のいずれにも使えることを指します。この場合は、「部品を共用する」のように使われます。
「共用」の「共」の字は、「大きな物を両手でささげる」象形からなっており、「物をそなえる」「ともにする」の意味を持ちます。「用」の字は、「甬鐘(ようしょう)」という鐘の象形から成り、この鐘が手で持ち上げて使うことから、「とりあげる」「もちいる」の意味を持ちます。
「共有」との意味の違いについては、以下で説明します。
「共有」とは
「共有」の意味は、「1つの物を、2人以上が共同で持つこと」というものです。ある物を、複数の人物が一緒に所有することを言います。「彼とはある秘密を共有している」「結婚してからの預貯金は、夫婦の共有財産だ」のように使われます。
「共有」の「有」の字は、「右手」と「肉」の象形から成り、肉を「もつ」、あるいは「ある」を意味しています。
「共用」との違いは、物を「使用する」か「持つ」かという点にあります。「共用」は「一緒に使う」ことを指す言葉ですが、「共有」は「所有する」ことを指します。そのため、「共用」は主に品物に対して使われますが、「共有」は秘密などの概念に対しても使われるようになっています。使い分ける際は、「用」と「有」の意味の違いを考えると、わかりやすくなるはずです。
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