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一般常識

「教訓」「教育」の意味と違い

「教訓」「教育」の意味と違い

「教訓」「教育」の意味と違い

「教訓を垂れる」「良い教訓になった」などのように、「教訓」という言葉は日常でもたびたび耳にするものです。何かの学びを得る際によく使われますが、こうした意味の言葉としては、「教育」というものも思い浮かびます。両者はイメージがよく似ていることから、使い分けに迷うケースも多くなっていますが、一体どんな点で区別できるのでしょうか。

今回は、「教訓」と「教育」の意味や違いについて解説していきますので、この2つの使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「教訓」とは

教訓

「教訓(きょうくん)」とは、「教えさとすこと」「いましめること」といった意味の言葉です。また、そうした言葉や事柄についても言います。「手痛い経験だったが、おかげで良い教訓を得た」「彼はよく後輩に教訓を垂れるが、本人がそれを守っているとは思えない」などのように使われます。

「教訓」の「教」の字は、「おしえる」「導く」「さとす」などの意味を持ちます。一方「訓」の字は、「説き聞かせる」「教え導く」「いましめ」などの意味を表します。

「教訓」と「教育」は近い意味を持ちますが、細かい点では違います。「教訓」の場合は特に、「ある事柄から生じた結果に基づく学び」を指すことが多い点が特徴です。これに対し「教育」は、後述するようにより広い意味合いを持ち、使い分けることが可能です。

「教育」とは

教育

「教育(きょういく)」とは、文字通り「教え育てること」という意味の言葉です。知識・技術などを教えさずけることや、善良な人間とするために人を導くことなどを言います。現代では、特に「学校教育」を指して使われる場合が多くなっています。「子供の教育に力を入れる」「教育の機会は幅広く与えられるべきだ」などのように使われます。

「教育」はまた、上のような教えを受けた結果身に付けたものについても指します。この場合は、「あいつは教育のない人間だ」「彼女は非常に教育がある」などのような使い方をされます。

「教育」と「教訓」は、どちらも「人を教え導く」という点では同じですが、詳しい内容は違います。「教訓」が前述のように、「個別の出来事から得られる学び」を指すことが多いのに対し、「教育」は人間形成や知識・技術の伝達など、「教え育てること」全般を指す点が特徴となっています。

つまり、「教育」の方が広い意味を持ち、「教訓」もその1つに含まれるという言い方が可能です。

「教訓」「教育」の意味と違い

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