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一般常識

「倉」「蔵」「庫」の意味と違い

「倉」「蔵」「庫」の意味と違い

「倉」「蔵」「庫」の意味と違いとは

「倉」「蔵」「庫」の3語は、いずれも「くら」と読む言葉です。どれも同じ意味を表すように見えますが、何か異なる点はあるのでしょうか。それぞれが表す内容を詳しく知ることで、細かな違いが見えてくるかもしれません。

今回は、「倉」「蔵」「庫」の意味や違い、使い分けのポイントについて探っていきましょう。

「倉」とは

倉

「倉」とは、「貨財や物品を保管貯蔵する建物」という意味の言葉です。金銭、家財道具、衣類、食料などのさまざまなものを、貯蔵・収納しておくために作られた建物やスペースを指します。「大切な家宝を倉にしまう」「倉の中には米が備蓄されている」のように使われます。

「倉」と「蔵」、「庫」は、現在はほとんど意味の違いなく使われるようになっていますが、本来の意味合いには違いがあります。「倉」は、もともと「穀物をしまうための建物」の象形から成る漢字で、本来「米や麦などを保管しておくための建物」を指していました。現在ではそこから転じて、何らかの製品を入れておく建物(倉庫)について使われることが多くなっています。

また、「穀物を入れておく」という性質上、一般的な「倉」はそれほど頑丈な建物ではないという特徴を持ちます。

「蔵」とは

蔵

「蔵」とは、「家財や商品などを安全に保管するための建物」という意味の言葉です。財産や道具類などの品物を、火災や盗難などから守り、安全にしまっておくための建物を言います。「このあたりには、昔ながらの蔵屋敷が立ち並んでいる」「虫干しのために、お寺の蔵の扉は定期的に開けられる」のように使われます。

「蔵」は、上記のように「倉」とほとんど意味の違いはありませんが、本来の意味合いから用途や建物のつくりによって使い分けることができます。「倉」が前述のように、主に製品を保管する比較的簡単なつくりの場所について言うのに対し、「蔵」は大切なものをしまっておく頑丈な建物を指すことが多いのが特徴です。これは、「蔵」の字が本来「隠す」「隠してしまう場所」を意味することに由来します。「酒蔵」「蔵屋敷」などを思い浮かべると、違いが分かりやすいでしょう。現在「くら」という言葉でイメージされるのは、頑丈なつくりの建物のため、どちらかというと「倉」より「蔵」の方が使われる頻度が高くなっています。

「庫」とは

庫

「庫」とは、「ものをしまっておくための建物」という意味の言葉です。読み方は「くら」ですが、現在は音読みで「こ」と読まれる方が多く、「金庫」国庫」「書庫」「倉庫」「宝庫」などのように使われます。

「庫」の字は、「屋根」「車」の象形から成り、もともと「車を入れておくための場所」を意味しています。

「庫」の意味合いもまた、「倉」「蔵」と大きな違いはありません。特に「倉」とは、「製品などを入れておく場所」という点で共通しています。ただ、前述のように「くら」の読みで使われることは少ないため、「倉」の字に集約されることが通常です。