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一般常識

「工程表」「行程表」の意味と違い

「工程表」「行程表」の意味と違い

「工程表」「行程表」の意味と違い

「工程表」という言葉は、ビジネスシーンでは比較的見かける機会の多いものです。一方、これと非常によくに似た言葉で、「行程表」というものも新聞などで見かけることがあります。意味も同じに見える上に読み方も同じということで、使い分けに悩む人も多いでしょう。果たしてこの2つの言葉には、何か区別のポイントなどはあるのでしょうか。

今回は、「工程表」と「行程表」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分け方が知りたい方は参考にしてみてください。

「工程表」とは

工程表

「工程表」とは、「作業の順序や日程などを記した表」という意味の言葉です。ある仕事や工事などの進め方を細かい項目ごとに分け、それぞれに要する期間や日数を記入した表を指します。「工程」の語は、「作業を進めていく順序・段階、またその進み具合」を意味しています。「建築工事の工程表を作る」「システム開発の作業工程表を用意する」のように使われます。

「行程表」との違いは、「具体性の強さ」にあります。「工程表」は建築現場や行政においてよく使われますが、これらの仕事は目標やゴールがピンポイントで設定されており、そこへたどり着くまでの手段や手順もきっちり決められているのが通常です。これに対し「行程表」は、後述するように、もう少し自由度が高いものについてよく使われます。

「行程表」とは

行程表

「行程表」とは、「いつまでに何をやる、という目標・方法を定めた表」という意味の言葉です。「ロードマップ」と呼ばれることもあります。「行程」の語は、「目的地までの道の長さ」「ある目標に達するまでの過程」や、「旅行などの日程」といった意味を表します。「民主化のための行程表を作る」「旅の行程表を用意する」のように使われます。

「行程表」と「工程表」は、どちらも「予定表」や「計画表」といった意味合いを持つ点で違いはなく、明確な使い分けのポイントもありません。ただ、それぞれが持つニュアンスには、微妙な違いがあります。「工程表」が上記のように、目標やそこに達するまでの手順がはっきり決まっているイメージなのに対し、「行程表」はゴールやそこまでの手順にはある程度選択の余地があり、行為者が選べるというイメージがあります。

「工程表」「行程表」の意味と違い

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