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「校訂」と「校定」の意味と違い

「校訂」と「校定」の意味と違い

校訂と校定の意味と違い

「こうてい」と読む漢字はいくつもありますが、「校訂」と「校定」は字も意味合いも似ているために、混同しやすくなっています。しかし、この2つの言葉には、はっきりした意味の違いがあります。うっかり間違って使わないように、それぞれの詳しい意味合いについて知っておきたいところです。

そこで今回は、「校訂」と「校定」の意味と違いについて解説していきます。

校訂とは

「校訂」とは、「書物の本文を訂正すること」という意味の言葉です。古書などにおいて、その本文を異本と照らし合わせたり、語学的に検証することによって、よりよい形になおすことを言います。
「底本には、厳密な校訂がなされた本文が用いられた」のように使われます。「校訂」の「校」は、「かんがえる」や「くらべる」といった意味を持ち、「訂」は「言葉などの誤りを正す」という意味を持ちます。

「校訂」のポイントは、上記のように「誤りを正す」という点にあります。底本(もとにした本)や異本(文字や語句に相違のある本)等の資料を照合するなどして、間違っている語句などを訂正するのが「校訂」の作業です。この「訂正」するという目的は、後述する「校定」との大きな違いとなっています。

校定とは

「校定」とは、「書物の本文をあるべき形にすること」という意味の言葉です。異同や誤りがある古典などの本文に対し、他の伝本や資料との比較、あるいは語学的な検討を経て、本来の形を特定することを指します。
「万葉集の校定」「この校定本を底本とする」のように使われます。「校」は前述のように「くらべる」などを指し、「定」は「ととのえる」「ただす」を指しています。

「校訂」との違いで言えば、「何を目的とするか」がポイントとなります。「校訂」が前述のように、「間違いを正す」ことを目的とするのに対し、「校定」は「本来の形に戻す」ことを主眼に置いています。つまり、可能な限り原文の姿を取り戻すのが「校定」の目的で、間違いの修正は目的としないところが、「校訂」との違いになります。