HOME>一般常識>「皇太子」「王子」「皇子」の意味と違い

一般常識

「皇太子」「王子」「皇子」の意味と違い

「皇太子」「王子」「皇子」の意味と違い

「皇太子」「王子」「皇子」の意味と違いとは

日本の皇室や、海外の王室の血筋を引く人たちは、さまざまな名称で呼ばれています。「皇太子」「王子」「皇子」の3つもそうしたものの一種ですが、これらの言葉がどう違うのかご存知でしょうか。どれも新聞やニュースではよく目にするものの、あらためて考えてみると、はっきりとした区別が難しいことに気付きます。

今回はこれら3つの言葉の意味や違いについて詳しく解説していきますので、使い分ける際の参考にしてみてください。

「皇太子」とは

皇太子

「皇太子」とは、「皇位を継承すべき皇子」という意味の言葉です。皇位継承の第一順位にある人物のことで、読み方は「こうたいし」になります。「太子(たいし)」とも呼ばれ、英語では「crown prince」がこれにあたります。

日本では、古くは「東宮(とうぐう)」や「春宮(しゅんぐう・はるのみや)」とも呼ばれていましたが、これはもともと「皇太子が居住していた場所」を指していたのが、やがて「皇太子」自身を指すようになったものです。このほかに、「天つ日嗣(あまつひつぎ=皇位)を継ぐ皇子」を意味する、「日嗣御子(ひつぎのみこ)」という呼び方も存在していました。

「皇子」との違いは、「皇位継承の順位が一位のものに限られる」点にあります。「皇子」は単に「天皇や天子の子」を意味する言葉で、皇位継承順位は関係がありません。

「王子」とは

王子

「王子(おうじ)」とは、文字通り「王の息子」という意味の言葉です。国王の子供、または孫(共に男子)を指す言葉で、英語では「prince」がこれにあたります。古来の日本においては、「親王宣下(しんのうせんげ)のない皇族の男子」の意味で使われていました。「親王」とは、天皇の兄弟および皇子の称号のことで、この称号の宣旨を下すことを「親王宣下」と呼びます。

「王子」と「皇太子」との違いは、やはり継承の順位にあります。「皇太子」とは違い、「王子」は王位継承の順位は問いません。イギリス王室においては、王位継承順位二位のウィリアムも、その子供のジョージも、共に「prince(王子)」と呼ばれます。一方、「王子」と「皇子」の主な違いについては、この後見ていきましょう。

「皇子」とは

皇子

「皇子」とは、「皇帝や天皇の息子」という意味の言葉です。読み方は「おうじ」ですが、「すめみこ」と読む場合は、特に「天皇の子」を指します。また、「こうし」と読む場合もありますが、こちらは「天子(中国の皇帝や日本の天皇)の息子」の意味になります。ちなみに天皇や皇帝の娘は、「皇女(おうじょ・こうじょ)」と呼ばれます。

「皇子」と「王子」は、読み方も意味合いにもほぼ違いはありませんが、君主の呼ばれ方によって使い分けられます。君主が「国王(女王)」の場合は「王子」と呼ばれるのに対し、「天皇」や「皇帝」が君主の場合は、「皇子」と呼ばれます。ただ、イギリスでは国王が君主であるものの、王位継承順位の一位は「皇太子」と呼ばれます。これは他の国の王室でも同様で、「君主の跡継ぎ」に対しては、日本では場合によらず「皇」の字を使うのが慣例となっています。