一般常識
「降水量」と「降雨量」の意味と違い
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降水量と降雨量の意味と違いとは
天気予報で気になるのは、「雨が降るかどうか」だけではありません。「どれくらい降るか」も気になるところでしょう。ところで「雨の降る量」を表す言葉として、「降水量」と「降雨量」の2種類があります。これらは一体、どんな違いがあるのでしょうか。今回は、意外に知らない「降水量」と「降雨量」の意味と違いについて、詳しく解説していきます。
降水量とは
「降水量」とは、「雨などの水がどれくらい地面にたまるか」を表す指標のことです。降った水がどこにも流れ去ることなく、地面にそのままとどまったとする場合の、水の深さを表しています。単位はmm(ミリメートル)ですが、実際には「ミリ」と略して表記されます。例えば「降水量が1時間で10ミリ」という場合は、「降った水がそのままたまっていくと、1時間で水の深さが10mmに達する」という意味になります。この場合の水の範囲は、1平方メートルです。
「降水量」は、1時間や10分間など、観測時刻までの一定の時間に降った雨の量を表しています。ちなみに気象庁のサイトにおける、アメダスのページで表示される「降水量」は、前1時間の数値を示しています。
「降水量」と「降雨量」の違いは、「水」の中身にあります。「降水量」が表しているのは雨だけでなく、雪や霰(あられ)、雹(ひょう)、霜なども含みます。これらすべてを水に換算したものが、「降水量」と呼ばれます。
降雨量とは
「降雨量」とは、「降った雨が流れ去ったり地面にしみ込んだりせず、その場にとどまった場合のたまった水の量」を意味する言葉です。単に「雨量」と呼ばれることもあります。観測単位は、mm(ミリメートル)です。「1時間に1ミリの降雨量」という場合は、「1平方メートルの範囲にたまった雨の深さが、1時間で1mm」という意味になります。
このように、「降雨量」の意味合いは「降水量」とほとんど違いはありません。しかし、上記のように表す「水」が異なります。「降水量」が大気から降下する水を全て含むのに対し、「降雨量」は「雨水」のみを表すようになっています。
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