一般常識
「言葉遣い」と「言葉使い」の違い

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言葉遣いと言葉使いの違い
もしも、「もっと“ことばづかい”の勉強をするべきだ」という文章を書く場合、「言葉遣い」と「言葉使い」のどちらの表記を用いるべきなのでしょうか。こうした疑問を感じたことのある人は、決して少なくないはずです。果たして「遣い」と「使い」にはどんな違いがあるのか、正しいのはどちらの表記なのかについて、これから詳しく見ていきましょう。
言葉遣い
「言葉遣い」を辞書で調べると、「物の言い方」「言葉の使いぶり」「言葉の選び方」などの意味となっています。この場合の「言葉」とは、主に「話し言葉」のことで、会話での状況に適した言葉の選択について言う場合の表現です。「言葉遣いが荒い」「言葉遣いがきちんとしている」などのように使われます。
「言葉遣い」という表記に使われる「遣」の字には、「役に立つよう工夫して用いる」といった意味があります。「気をつかう」などという場合に使われるのは、「遣」の字です。「遣」という表記の特徴は、名詞として使われるという点にあります。この点は、後述するように「使」との違いに挙げられます。
言葉使い
「言葉使い」の意味もまた、「物の言い方」「話し方」といったものとなっています。この点に関しては、「言葉遣い」と違いはありません。
「遣」との違いについて言うと、「使」は本来動詞に使われるものだという説があります。つまり「ことばづかい」という名詞の場合、「遣い」が正解で、「使」を用いるのはふさわしくないということになります。共同通信社が発行する『記者ハンドブック 新聞用字用語集』においても、「言葉遣い」の方が適切であるとされています。
ただ、通常は「言葉遣い」「言葉使い」の両方とも同じように使われているのが実情です。『広辞苑』などの辞書においても、両者の使い方を区別していません。「言葉使い」は明治初期から使用されていると言われていますから、両者には特に明確な違いはないというのが実際のところでしょう。
しかし、「言葉遣い」の方がフォーマルな印象があるため、迷った場合はこちらを使うのがおすすめです。
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