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一般常識

答える・応える・堪えるの違い

答える・応える・堪えるの違い

答える・応える・堪えるの違いについて

日本語には、同訓異字と呼ばれる表記がたくさんあります。読みが同じで漢字が異なる言葉のことですが、「こたえる」にも多様な種類の表記があり、文章を書く際にどの表記が正しいのか迷ってしまいがちです。

そこで今回は、「答える」「応える」「堪える」という3つの表記について、それぞれの意味や使い方の違いを詳しく解説していきます。
これらの使い分けが苦手という人は、ぜひ参考にして見て下さい。

答える

「答える」という言葉は、相手からの言葉に返事をするという意味の他に、質問や問題に対して回答するという意味があります。
クイズや試験、疑問といったものに対し、正しいかどうかを問わず、口頭や筆記等で答えを返す行為を指しています。
英語で言うと、「answer」にあたる言葉です。

「答」の字は、竹製の容器と蓋が一致する様を表しており、問いに符合する回答を表しています。

「答える」と「応える」は混同しやすい表現ですが、意味や使い方には明確な違いがあります。「答える」は問題や質問に対し、その内容に合う言葉や記述を返す時に使いますが、「応える」はこうした場合には使われません。
「答える」の覚え方としては、「答案」「解答」といった言葉で覚えると便利です。

「答える」の例文

  • あの先生は私達の質問にいつも丁寧に答えてくれる
  • 面接官に短所を聞かれたらどう答えるべきか教えてください
  • 学問とは違い仕事の問題には答えが1つとは限らない
  • 営業ではお客さんに質問されたらはっきりと答えることが大切です
  • 海外に行ったら「イエス」か「ノー」ではっきりと答えるようにしよう

応える

「応える」には、働きかけに対して応じるという意味があります。
他人からの要請や願望、合図を受けて、それに沿う行動を起こすことを、「応える」と表現します。また、気温など外部からの刺激を強く感じる際にも、「応える」が使われます。

「応」の字は、もともと狩猟用の鷹を胸元に引き寄せる様を表しており、「受ける」「指名される」といった意味がありました。そこから、「期待に沿う行動を取る」という使われ方がされるようになっています。

前述のように、「応える」は「答える」と間違いやすい表現ですが、「質問に回答する」などの意味はありません。あくまでも、他の要望に適う行動や、刺激への反応を指す言葉となっています。
「対応」「応召」などという言葉で覚えておくと、使う際に便利でしょう。

「応える」の例文

  • 上司の期待になんとしても応えたい
  • わがままな彼女の希望に応えるのは大変だ
  • お客のニーズに応えられるだけの余裕が我が社にはない
  • 北海道の中でも北部の寒さは骨身に応える
  • 応援してくれるファンの声援に笑顔で応える

堪える

「堪える」は、「耐える」や「我慢する」という意味を持つ言葉です。
「こたえる」とも読みますが、「こらえる」や「たえる」と読む場合もあります。肉体的・精神的な苦痛や、物質的・経済的な困窮に対し、屈せずに踏みとどまるといった場合に使われます。

「堪える」は、「応える」と使い方を混同しやすくなっています。激しい寒さなどを感じるとき、「堪える」の表記を使う場合がありますが、これは間違いではないものの、決して正しいとは言えません。
この場合は、「刺激を強く感じる」という意味の「応える」が、本来の使い方となります。
「堪える」は、「堪忍」という言葉で覚えておくと良いでしょう。