一般常識
「献立」「お品書き」「メニュー」の意味と違い
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「献立」「お品書き」「メニュー」の意味と違い
「夕食の献立を考える」などのように、「献立」という言葉は日常でもおなじみのものです。一方、これとよく似た言葉で「お品書き」や「メニュー」というものも、折に触れて目にするようになっています。いずれも食事の内容などに関する点で共通しますが、どういったところに違いがあるのでしょうか。具体的な区別のポイントが知りたいところです。
今回は、「献立」「お品書き」「メニュー」の意味と違いについて解説していきますので、これらを使い分ける際の参考にしてみてください。
「献立」とは
「献立(こんだて)」とは、「食卓に出す料理の種類や組み合わせや順序など」を意味する言葉です。また、その予定を立てることについても言います。「1週間分の献立を考える」「献立作りのポイントを教わる」「給食の献立表をチェックする」などのように使われます。
「献立」にはもう1つ、「あることをするための計画・準備・手配」の意味もあり、この場合は「オリエンテーションの献立をする」のように使われます。
「献立」の「献」は、「たてまつる」や「ささげる」を表す漢字で、この場合は「客に酒や食事をすすめる」行為を指します。「立」はここでは「仕立てる」を意味しており、「お膳立て」などの使い方と同義になります。
「献立」と「メニュー」の違いは、「使う場面や人」にあると言えます。「献立」の場合は、主に一般家庭や学校などの施設において、料理を作る側の人間が使う点が特徴となっています。
「お品書き」とは
「品書き(しながき)」とは、文字通り「品物の名を並べたもの」のことで、目録や品付けを指します。一方、接頭辞の「お」をつけて「お品書き(おしながき)」と言う場合は、「飲食店で提供する料理のリスト」の意味になるのが通常です。「手書きのお品書きを用意する」「老舗懐石料理店のお品書き」などのように使われます。
「お品書き」と「献立」は、どちらも料理の品目や内容を指す言葉ですが、いくつかの細かい違いがあります。まず、「献立」が主に家庭の食事や給食などで使われるのに対し、「お品書き」は和食店を中心に使われるようになっています。また、「献立」では通常出される料理の内容は決まっていますが、「お品書き」では一般に食べる側が料理を選ぶスタイルとなります。
一方、「お品書き」と「メニュー」はほぼ同義ですが、「お品書き」の場合は前述のように、懐石料理や寿司などの和食店で使われる点が特徴となっています。
「メニュー」とは
「メニュー」とは、「料理の品目を記した表」を意味する言葉です。「レストランでメニューを見せてもらう」「フランス料理のメニューは分かりにくい」などのように使われます。
「メニュー」にはまた、「物事の予定されている項目(またその予定)」の意味もあります。この場合は、「トレーニングメニューをこなす」のように使われます。さらに、「メニュー画面」のように、「コンピューターのディスプレイ上の操作項目の一覧」の意味もあります。
「メニュー」の語源はフランス語の「menu」で、こちらは本来「組み合わせが出来上がっている一連の料理の流れ(コース料理)」を指しています。
このように、「メニュー」と「献立」は非常に近い言葉ですが、場面や人に応じた使い分けが可能です。「献立」が、一般家庭などで料理する側が使う言葉であるのに対し、「メニュー」は主に、飲食店で客側が使う点が特徴となっています。
一方、「お品書き」との主な違いは、「お店の種類」に求められます。「お品書き」が和食店中心の言い方であるのに対し、「メニュー」の語は、一般に洋食店において使われるようになっています。
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