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一般常識

「古人」「故人」の意味と違い

「古人」「故人」の意味と違い

古人と故人の意味と違いとは

「古人」と「故人」は、どちらも「こじん」と読む熟語です。読みだけでなく意味合いも似ているために、混同して使ってしまうこともあるかもしれません。しかし、両者の使い方にははっきりとした違いがあります。では、この2つは具体的にどういった使い方をするのでしょうか。

今回は、「古人」と「故人」の意味や違いについて、詳しく解説したいと思います。

古人とは

古人

「古人」とは、「昔の人」という意味の言葉です。今より前の時代に生きていた人、特に有益な言葉などを残した人を言います。「古人の知恵にならう」「古人の教えに学ぶ」「古人の姿を思い浮かべる」のように使われます。

「古人」の「古」は「ふるい」という意味の字ですが、この場合は「過ぎ去った時代」を表しています。読み方は「こじん」や「ふるびと」、「いにしえびと」といったものもあります。

「古人」にはまた、「老人」という意味合いもあります。この場合の「古」は「ふるめかしい」「年を経た」の意味で、「年老いた人」を表しています。ほかにも、「昔かたぎの人」という意味合いもあります。

「故人」との違いについては、以下で見てみましょう。

故人とは

故人

「故人」とは、「死んだ人」という意味の言葉です。すでに亡くなって、この世にはいない人を指して言います。「故人を偲ぶ」「故人を弔う」「故人である師の恩に報いる」のように使われます。また、古い用法としては、「旧友」の意味で使われることもあります。

「故人」の「故」という字は、「昔」「以前」という意味とともに、「死んだ」という意味もあります。

「故人」と「古人」は、主に「すでに死んだ人」を指すという点では共通していますが、使われ方のニュアンスには違いがあります。「古人」が前述のように、「昔の世の(すぐれた)人」という意味合いで使われるのに対し、「故人」は、「比較的近しい関係で亡くなった人」を指すようになっています。この違いに注意すると、使い分けしやすくなるはずです。

「古人」「故人」の意味と違い

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