一般常識
「顕著」「如実」の意味と違い

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「顕著」「如実」の意味と違いとは
「顕著」と「如実」は、似たような使われ方をする熟語です。例えば、「顕著に表れる」「如実に表れる」といった具合ですが、これらは意味も同じなのでしょうか。実際のところ、違いがよくわからないという人も多いでしょう。
そこで今回は、「顕著」と「如実」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきたいと思います。
「顕著」とは
「顕著(けんちょ)」とは、「際立って目につくさま」という意味の言葉です。あることがらが、誰が見ても明確に判別できる様子を言います。「スマートフォンに依存する傾向は、現代人の多くに顕著に見て取れる」「地球温暖化の徴候は、各種のデータに顕著に表れている」のように使われます。
「顕著」の「顕」は、「はっきりしている」「あらわれる」などを意味する漢字です。一方「著」の字は、「あきらかにする」「あらわれる」「いちじるしい」などを意味します。
「顕著」と「如実」は、使われ方は似ていますが、実際の意味合いははっきり違います。「如実」が後述するように、「事実の通りであること」を指すのに対し、「顕著」は「特徴などが目立つさま」を表す点で、両者を使い分けることができます。
「如実」とは
「如実(にょじつ)」とは、「現実のままであること」「間違いなくその通りであること」という意味の言葉です。あるものごとの実相が、偽りなくそのまま出ていることを指します。「この写真は、戦地の惨状を如実に物語っている」「この絵には、作者の心情が如実に表れている」のように使われます。
「如実」は、もともとは仏教用語です。この分野における「如実」の意味は、「ありのままの真実の姿」というものでしたが、そこから上記のような意味が派生しました。
「如実」と「顕著」は、このように意味が全く違います。「如実」には、「顕著」のような「目立つ」などの意味合いはなく、「事実の通りである」ことを指します。ですので、「顕著に表れる」と言う場合は「目立って表れる」の意味になりますが、「如実に表れる」と言う場合は、「実際の通りに表れる」という意味になります。
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