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一般常識

「家族」「身内」「親戚」「親族」「血族」「姻族」の意味と違い

「家族」「身内」「親戚」「親族」「血族」「姻族」の意味と違い

家族・身内・親戚・親族・血族・姻族の意味と違いとは

「家族」や「身内」、「親戚」といった言葉は、自分と強いつながりを持つ人々を指す言葉としてよく使われます。では、これらは具体的に、どこまでの関係を表しているのでしょうか。それぞれの詳しい意味合いや、使い分け方などが知りたいところです。

そこで今回は、「家族」「身内」「親戚」「親族」「血族」「姻族」の意味と違いについて解説したいと思います。

家族とは

家族

「家族」は、一般的には次のような意味で使われます。すなわち、「婚姻によって成立した夫婦と、その血縁関係者を中心として構成される、共同生活の単位となる小集団」というものです。近代的な「家族」は、夫婦とその未婚の子どもから成る「核家族」を一般的な形態としています。「家族で旅行に出かける」「家族仲は良い方だ」「家族関係に問題が生じた」のように使われます。

「家族」の形態は、人類の歴史とともに変化してきました。原始的な状態では、血縁関係によらず集団で暮らす「群居」が通常でしたが、徐々に血縁のある者同士に分かれて生活するようになりました。現在では、前述のように「核家族」が一般的な「家族」の形態となっています。

「身内」などとの違いや使い分け方については、以下で見てみましょう。

身内とは

身内

「身内」とは、「体の内部」の意味合いもありますが、一般的には「ごく親しい血縁関係にある人」を指す言葉です。特に詳しい定義があるわけではなく、通常は「親戚」や「親類」と同じ意味で使われています。「身内がいちばん大事というのが彼の考えだ」「身内に不幸があり、忌引き休暇を取った」のように使われます。

「身内」の定義は前述のようにあいまいで、個人によって表す範囲がかなり違います。両親や兄弟姉妹などに限定する場合もあれば、知り合いをすべて含める場合もあります。また、血縁のない会社の同僚などを、「身内」と表現する人も少なくありません。「家族」もやはりあいまいな言葉ですが、「身内」はそれよりも個人の意識に範囲が左右されやすいという特徴があります。

親戚とは

親戚

「親戚」とは、「血縁や婚姻によって結びついている人」という意味の言葉です。両親や兄弟姉妹などのいわゆる「家族」以外の血縁者や、結婚を通して結びついた人たちを言います。「親類」と同義の言葉です。「叔父の葬儀で親戚一同が顔をそろえた」「親戚付き合いは気苦労が多い」のように使われます。

「親戚」もまた、明確な定義があるわけではありません。したがって、個人の意識や住んでいる地域などの条件で、表される範囲に違いが出てきます。この点は、「身内」と同様です。その一方で、「身内」は「家族」を含むことが多いのに対し、「親戚」は「家族」を含まないという違いがあります。

親族とは

親族

「親族」は、「血縁関係や婚姻関係のある人々」という意味を持つ言葉です。この場合は、「親戚」とほぼ同じ意味合いになります。「親族を代表してあいさつした」「ご親族の方からご焼香願います」のように使われます。

上のような意味合いがある一方で、「親族」の範囲は法律で明確に定められています。民法上の「親族」は、「六親等内の血族および配偶者と、三親等内の姻族」と定義されます。「血族」とは血のつながりのある関係のことで、「姻族」は配偶者と血縁関係にある人や、「血族」の配偶者を言います。具体的には、自分の「はとこ」や「いとこの孫」、また「配偶者の曾祖父母」や「おい・めいの配偶者」などが「親族」に含まれます。

このように、「親族」は法律上の定義がある点が、「身内」や「親戚」との違いになります。

血族とは

血族

「血族」の意味は、上でも述べたように、「血のつながりのある人々」というものです。「血縁」とも言います。「彼と私は血族に違いない」「六親等内の血族は、親族にあたる」のように使われます。

「血族」には、「自然血族」と「法定血族」の2種類があります。「自然血族」とは、前述のような「血のつながりを持つ人」のことですが、「法定血族」は、法律上「血族」と同じとみなされる関係を言います。民法においては、「法定血族」は養子と養親、および養親の血族とのあいだに認められると規定しています。

姻族とは

姻族

「姻族」の意味も前述したように、「婚姻関係を契機とする配偶者の血族、および血族の配偶者」というものです。自分の結婚相手と血のつながりのある人や、自分と血のつながりがある者と結婚した人を指します。読み方は、「いんぞく」です。具体的には、自分の妻・夫の両親や兄弟姉妹、自分の兄弟姉妹の夫・妻などが、「姻族」にあたります。これも前述したように、「姻族」のうち三親等までは、「親族」とみなされます。「姻族」関係は、それぞれの離婚によって解消されます。

「姻族」の「姻」は、「ひざまずく女性」と「より親しむ」の象形から成り、「えんぐみ(夫婦関係を結ぶこと)」の意味を持ちます。

このように、「姻族」は「婚姻関係によって結ばれる」という点が「血族」との違いになります。

「家族」「身内」「親戚」「親族」「血族」「姻族」の意味と違い

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