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一般常識

「過小」「過少」「寡少」の意味と違い

「過小」「過少」「寡少」の意味と違い

過小・過少・寡少の意味と違いとは

「過小」「過少」「寡少」は、いずれも「かしょう」と読む熟語です。しかも意味合いも互いに似通っているため、つい混同して使ってしまうことも少なくありません。しかし、これらの言葉はそれぞれ使うべき場面が異なっています。ではこの3つは、具体的にどういった使い方をするべきなのでしょうか。

今回は、これら3つの言葉の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。

過小とは

過小

「過小」とは、「小さすぎるさま」という意味の言葉です。何らかのものごとが、小さすぎて実際とは合わないさまを言います。「過大」の反対にあたる言葉です。「事態の深刻さを過小に見積もっていた」「周囲の彼に対する見方は、過小評価だと思う」のように使われます。

「過小」の「過」の字は、「行く」「遠方にすぎゆく」を表す象形から成り、「すぎる」「度を超す」などの意味を持ちます。一方「小」の字は、「ちいさな点」の象形から成っており、「ちいさい」を意味しています。

「過少」との違いは、「はっきりした基準がないものに対して使われる」という点にあります。「過小」の場合、人の評価や事態の深刻さなど、個人によって見方が異なるようなものに対して使うのが特徴です。この点は、後述する「過少」との使い分けのポイントとなります。

過少とは

過少

「過少」とは、「少なすぎること」という意味の言葉です。あるものごとの数量が、基準よりも大幅に少ないさまを言います。反対語は、「過多」になります。「この地域は人口が過少なことで知られる」「このような過少な予算ではどうしようもない」のように使われます。

「過少」の「過」は、前述のように「すぎる」などを表します。一方「少」の字は、「小」と同じく「ちいさい点」の象形から成り、「すくない」を意味します。

「過小」との違いは、「基準がはっきりしたものに対して使う」という点にあります。「過少」は人口や予算など、数字で規模が明確に示せるものに対して使われるのが特徴です。そのため、「過少評価」という使い方は間違いということになります。

寡少とは

寡少

「寡少」とは、「非常に少ないさま」という意味の言葉です。あるものの数が、ごくわずかしかないさまを言います。「このような寡少な戦力では持ちこたえられない」「もともと寡少な人員を、さらに割くわけにはいかない」のように使われます。

「寡少」の「寡」という字は、「家屋」「うれえる」の象形から成り、「やもめ」の意味を持っています。そこから転じて、「すくない」を表すようになりました。

「寡少」と「過少」の違いも、「基準の有無」という点に求められます。「過少」が前述のように、「基準から外れて少ない」ことを表すのに対し、「寡少」は単に、「数がわずかしかない」ことを表すようになっています。