一般常識
「送別会」「送迎会」「壮行会」「激励会」「慰労会」の意味と違い

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送別会・送迎会・壮行会・激励会・慰労会の意味と違い
会社などの組織に属していると、「送別会」や「慰労会」といった集まりに参加することもよくあります。こうした会にはさまざまな種類がありますが、それぞれどういう意味合いを持っているのでしょうか。詳しい内容が知りたいところです。そこで今回は、「送別会」「送迎会」「壮行会」「激励会」「慰労会」の意味と違いについて解説していきます。
送別会とは
「送別会」とは、「出ていく人を送り出す会」という意味の言葉です。ある人の退職や転職、転勤といった機会に、その人との別れを惜しんで、職場の仲間などの周囲が開く懇親会のことを言います。読み方は、「そうべつかい」になります。「送別」は、「分かれていく人を惜しむこと」を指します。「送別会では、皆彼との想い出に浸った」のように使われます。
「壮行会」との違いが分かりにくいところですが、「送別会」は「どんな別れでも区別しない」という点に特徴があります。離れていく人が前向きなスタートを切る場合はもちろん、そうでない場合でも行うことが可能です。ですから、例えば責任を問われて職場を離れる場合や、あるいは社会的に許されない行為を犯した場合でも、「送別会」を開くことができます。
送迎会(歓送迎会)とは
「送迎会」とは、「送別会と歓迎会を同時に行う会」という意味の言葉です。職場などを離れる人を見送ることと、その場所へ新しく入って来る人を迎え入れることを、同時に行う懇親会を指します。単なる「送別会」とは違い、新しいメンバーを歓待する「歓迎会」を兼ねているのが特徴です。読み方は「そうげいかい」で、「歓送迎会(かんそうげいかい)」とも呼ばれます。
「送」は「見送る」を指し、「迎」は「迎え入れる」を指しています。「人事異動があったので、今度歓送迎会を開くことになった」のように使われます。
「送迎会」は、定期的に大きな異動が行われる職場においては、幹事や部署にとどまる人の負担が少なくなるというメリットがあります。ただ、場合によっては「歓迎会」の比重が小さくなってしまうこともあります。
壮行会とは
「壮行会」とは、「前途を祝して行う会」という意味の言葉です。何らかの前向きな門出を祝し、その人の周囲が開く会合を言います。読み方は、「そうこうかい」です。「壮行」とは、「出発にあたり、それをにぎやかに盛り上げること」を指します。「○○君のNY転勤を祝し、壮行会が盛大に行われた」のように使われます。
「壮行会」は、例えば海外への赴任や長期出張、出世による栄転といった場合に行われます。また、スポーツの分野では大会前に「壮行会」を行うのが慣例です。学生の部活においても、大きな大会に向けて行われることがあります。
「送別会」との違いは、上で見たように、「前向きな出来事に対してしか行われない」という点にあります。この点は、前述のようにどんなきっかけでも行える「送別会」との大きな違いとなっています。
激励会とは
「激励会」とは、「ある人を励まし元気づける会」という意味の言葉です。文字通り、激励を目的とした会合を言います。読み方は、「げきれいかい」です。「激励」はもちろん、「励まして気を引き立てること」を意味しています。「選手団を送り出すにあたって、激励会が行われた」のように使われます。
「激励会」は、印象としては「壮行会」とよく似ていますが、明確な違いがあります。「壮行会」が旅立ちや別れの際に行われると決まっているのに対し、「激励会」はそれに限りません。「激励会」はあくまで「激励」が目的であり、例えば、総理大臣が国際機関で働く人を励ますという際にも行われるようになっています。
慰労会とは
「慰労会」とは、「ある人をねぎらうための会」という意味の言葉です。仕事で大きな成果を出した人や、大役を果たした人に対し、その労をねぎらうために行われる懇親会を言います。読み方は、「いろうかい」です。「慰労」とは、「骨折りをねぎらうこと」を意味しています。「○○さんの長年の尽力をねぎらうために、慰労会が開かれた」のように使われます。
「慰労会」は定年退職の際にも行われるという点で、「送別会」と似ています。しかし、前述のように「送別会」が「別れを惜しむ」ために行われるのに対し、「慰労会」は「労をねぎらう」ために行われるという点で違いがあります。ある意味、「送別会」は「慰労会」の一種という言い方もできます。
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