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一般常識

「加筆」「補筆」の意味と違い

「加筆」「補筆」の意味と違い

「加筆」「補筆」の意味と違い

「加筆」という言葉は、出版やネット記事などの分野でよく目にするものです。「大幅に加筆修正して単行本化」といった具合ですが、これとよく似た「補筆」という言葉も、たびたび使われるケースがあります。どちらも表す内容は同じように見えますが、どこかに違いなどはあるのでしょうか。明確な使い分けのポイントがあるのなら、どの点かが気になります。

今回は、「加筆」と「補筆」の意味や違いについて解説していきますので、これらを使い分ける際の参考にしてみてください。

「加筆」とは

加筆

「加筆(かひつ)」とは、「文書を訂正したり、書き足したりすること」という意味の言葉です。また、「詩文を添削すること」の意味もあります。「この小説は、単行本化にあたって連載時よりも大幅に加筆されている」「この記事はユーザーの反応が鈍いので、加筆した方が良い」のように使われます。

「加筆」の「加」は、「増す、増やす」や「重ねる」などの意味を表します。一方「筆」の字は、この場合「書き記す」を意味しています。

「加筆」と「補筆」は意味がかなり近い言葉ですが、使われ方には違いがあります。「加筆」の場合は、本来主に文章に対して使われる言葉で、書画に対しては使われません。ただ、近年は漫画について使うケースも多くなっています。

「補筆」とは

補筆

「補筆(ほひつ)」とは、「書画や文章などに書き加えをすること」という意味の言葉です。「この文章はまだ草稿段階で、これからいろいろと補筆する必要がある」「書の大家も、納得いかない箇所には堂々と補筆をしている」「未完成の楽譜に補筆を行う」などのように使われます。

「補筆」の「補」という字は、「増す」や「足す」、「つくろう」、「埋め合わせる」などの意味を表しています。

「補筆」と「加筆」は、どちらも「後で書き足す」という意味を持つ点で違いはありませんが、使い分けは可能です。
「補筆」の場合、文章だけでなく、書画に対しても使える点が特徴となっています。また、「加筆」が「さらに肉付けする」といったニュアンスを持つのに対し、「補筆」は「不足する箇所をおぎなう」といった意味合いに重点を置く点でも区別できます。

「加筆」「補筆」の意味と違い

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