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一般常識

「管理」「監理」の意味と違い

「管理」「監理」の意味と違い

「管理」「監理」の意味と違い

日本語に数多く存在し、使い分けで頭を悩ませることの多い同音異義語ですが、その中には「管理」と「監理」の2語も含まれます。どちらも「かんり」と読み、意味合いも似通っているため区別しづらい両者ですが、どの点に違いがあるのでしょうか。また、建築現場における「工事管理」と「工事監理」の違いについても気になるところです。

今回は、「管理」と「監理」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は参考にしてみてください。

「管理」とは

管理

「管理」とは、「ある規準などから外れないよう、全体を統制すること」という意味の言葉です。ものごとが、従うべき規則や標準の範囲内に収まるよう取り仕切ることを言います。「品質を管理する」「健康管理」などのように使われます。

「管理」はまた、「事が円滑に運ぶよう、事務を処理し、設備などを保存維持していくこと」の意味も持ちます。この場合は、「生産管理」や「管理の行き届いた公園」などのように使われます。この他に、法律上の言葉として、「財産などの現状を維持し、またその目的に沿った範囲内で利用・改良などをはかること」の意味でも使われます。

「監理」とはかなり近い意味を持ちますが、「管理」の方が使われる場面が幅広い点が特徴です。また、「管理」の場合はどちらかというと、「取り仕切る」のニュアンスが強い点も違いと言えます。

「監理」とは

監理

「監理」とは、「ものごとが、規則や事前の取り決めなどに沿って進んでいることを確認し、取り締まること」といった意味を表す言葉です。文字通り、「監督と管理」を表します。「電波監理局」「工事監理」などのように使われます。

「管理」と「監理」は、基本的な意味合いに違いはありません。どちらも「ものごとが取り決めの通りに進むようコントロールする」といった内容を表しますが、細かいニュアンスは異なります。
「管理」が前述のように、「取り仕切る」のニュアンスが強いのに対し、「監理」は「取り締まる」のニュアンスが強いという特徴を持ちます。また前述のように、「管理」に比べると「監理」は、それほど使われる場面は多くありません。

なお建築現場においては、「工事管理」と「工事監理」の2つの役割が存在しますが、この場合、前者は「工事現場の責任者」を指し、後者は「建築主の代理人」を指すという使い分けになります。

「管理」「監理」の意味と違い

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