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一般常識

「各人」「各自」「各々」「個々」の意味と違い

「各人」「各自」「各々」「個々」の意味と違い

「各人」「各自」「各々」「個々」の意味と違いとは

「各人」「各自」「各々」「個々」の4つは、いずれも似たような使われ方をする言葉です。普段は何気なく使っているこれらの言葉ですが、改めて考えてみると、どのように区別されるのかが気になってきます。

そこで今回は、「各人」「各自」「各々」「個々」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

「各人」とは

各人

「各人(かくじん)」とは、「それぞれの人」「めいめいの人」「ひとりひとり」という意味の言葉です。複数いる人間の、それぞれ1人1人を指す言葉として使われます。
「各人がそれぞれ違った考えを持っているのが、世間というものだ」「クラスの出し物については、各人が一つずつ案を提出してください」のように使われます。

「各人」の「各」という字は、もともと「いたる」を表していますが、その後「おのおの」「ひとりひとり」の意味で使われるようになりました。「人」は、もちろん「ひと」を指しています。

「各自」とは、基本的に意味の違いはありません。ただ、使われ方には多少違いがあります。「各人」の場合、特定の組織や集団にかかわりなく、幅広い場面で使えるという特徴があります。

「各自」とは

各自

「各自(かくじ)」とは、「それぞれの人」「めいめい」といった意味の言葉です。「この日は各自弁当を持参してください」「会議に出すアイデアを、各自いくつか考えておくように」のように使われます。

「各自」の「自」は、「鼻」を表す漢字ですが、そこから転じて「おのれ」「我」といった意味を持つようになりました。

「各自」と「各人」は、上でも述べたように、基本的な意味合いの違いはありません。どちらも複数いる人間の1人1人を指しますが、「各人」が場面を限らず使えるのに対し、「各自」の場合はどちらかというと、会社やクラスなど特定の団体内で使われることが多いという特徴があります。

「各々」とは

各々

「各々(おのおの)」とは、「多くの者それぞれ」という意味の言葉です。複数いる人間の、1人1人を指す語になります。「社員には各々の意見がある」「攻撃が終わって、選手は各々の守備位置についた」のように使われます。

「各々」はまた、対称代名詞(話し手が聞き手を示すのに用いる語)としても使われます。この場合は、「各々方、お喜びください」のような使い方になります。

「各々」の意味も、「各人」「各自」と基本的に違いはありません。ただ、「各々」はニュアンスとしてはやや堅い印象があり、「各自」などに比べると、日常的に使われる頻度は少なくなる傾向があります。また、「各人」「各自」が人に対してしか使われないのとは違い、「各々」は人以外のものについても使えるという特徴があります。

「個々」とは

個々

「個々(ここ)」とは、「いくつかあるうちの1つ1つ」という意味の言葉です。「個々の状況に応じて柔軟に対応してくれ」「個々の力ではどうしようもない問題だ」のように使われます。

「個々」の「個」という字は、「人」「かたい」の象形から成り、「独立性の強い人=ひとり」の意味を表しています。

「個々」の語も、「各人」や「各自」と同様に「それぞれ」の意味を持ちますが、人とものの両方について使える点で、この2つと使い分けられます。一方、「各々」もこうした性質を持ちますが、「個々」の表現は「各々」に比べ、より「1つずつの要素の重み」が強調されるというニュアンスの違いがあります。例えば、「個々の意見を尊重する」という表現の場合、「各々の意見を尊重する」という表現より、一層「1人1人の意見を大事にしている」というニュアンスがかもし出されるといった具合です。