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一般常識

「架け橋」「懸け橋」の意味と違い

「架け橋」「懸け橋」の意味と違い

「架け橋」「懸け橋」の意味と違い

「山中の“かけはし”を渡る」「AとBの“かけはし”になる」のように、「かけはし」という言葉は普段でもよく見かけます。この「かけはし」という言葉の漢字表記には、いくつかの種類がありますが、特によく使われるのが、「架け橋」と「懸け橋」の2つです。この2つの違いについては、あまり意識されないことも多くなっていますが、実はきちんと使い分けているケースもあります。では、その場合はどういった区別がされているのでしょうか。興味が湧くという人も多いでしょう。

今回は、「架け橋」と「懸け橋」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使い分ける参考にしてみてください。

「架け橋」とは

架け橋

「架け橋」とは、おおまかに言えば、「橋」という意味の言葉です。険しい崖などを渡れるようにした橋や、谷をまたいでかけ渡した橋、水の上にかけ渡したなどを指します。特に、粗末な板や材木などで、仮として作ってあるものを言うことが多くなっています。「架橋」や「掛け橋」などと書かれる場合もあります。また、「2つのものの間にあって、双方の関係などを取り持つこと」の意味もあり、この場合は「隣国との対話の架け橋になる」のように使われます。

「懸け橋」との意味の違いは、基本的にはありません。どちらも同じ内容を表しますが、新聞社では通常場面に応じた使い分けをしています。それによると、「架け橋」の表記の場合は、実際に山や川にかけられた「橋」について使われるようになっています。

「懸け橋」とは

懸け橋

「懸け橋」とは、「谷をまたいでかけ渡した橋」「水上にかけ渡した橋」といった意味の言葉です。中でも、粗末な素材で仮に設けられた橋について使われることが多くなっています。また、「何かと何かをつなぐ役割を果たすもの」の意味もあり、この場合は「中東文化を日本に紹介する懸け橋になる」「人と人とをつなぐ懸け橋になりたい」のように使われます。

「懸け橋」と「架け橋」は、上で述べたように、基本的な意味に違いはありません。一般的には、特に使い分けを意識せずに使われることも多くなっていますが、これも上記のように、新聞社では通常場面に応じて使い分けるよう定めています。その場合、「架け橋」が実際の「橋」について使われるのに対し、「懸け橋」の表記は、外交や仲介といった抽象的・比喩的な意味で使われるようになっています。

「架け橋」「懸け橋」の意味と違い

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