一般常識
「関わる」「携わる」の意味と違い
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「関わる」「携わる」の意味と違いとは
「関わる」と「携わる」の2語は、どちらも似たような意味合いを持ち、同じ場面で使えるようになっています。しかし、まったく同じ言葉かと言うと、そういうわけではありません。あるポイントで使い分けることも可能です。では、そのポイントとはどこにあるのでしょうか。
今回は、「関わる」と「携わる」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。
「関わる」とは
「関わる(かかわる)」とは、「関係を持つ」という意味の言葉です。あることがらと何らかのつながりを持つことについて言います。「やっかいごとに関わるのはごめんだ」「この手の企画に関わるのは、今回が初めてではない」のように使われます。また、「影響が及ぶ」の意味でも使われますが、この場合は「命に関わる問題」のような使い方になります。「係わる」と書かれる場合もありますが、「関わる」が一般的な使用例が多いのに対し、「係わる」は主に公文書などで使われるという違いがあります。
「携わる」との使い分けで言うと、「関わる」の方がニュアンスとして軽いという違いを指摘できます。ものごとに対し特に深く立ち入らず、表面的に関係しただけといった場合でも使えるのが、「関わる」の特徴です。
「携わる」とは
「携わる(たずさわる)」とは、「あるものごとに関係する」「従事する」という意味の言葉です。計画や事業などに関与したり、参画することなどを指します。「砂漠の緑化プロジェクトに長年携わっている」「政治に携わる者として、格差の問題は放っておけない」のように使われます。
「携わる」の「携」の字は、本来「手をつなぐ」「身につける」を意味しており、「関係する」の意味は日本独特のものになります。
「関わる」との違いは、上で述べたように、ニュアンスの重さにあります。「関わる」に比べると、「携わる」の方が関係の度合いが深いニュアンスを持つようになっています。そのため、積極的に参加しているという意味合いを表したい場合は、「関わる」より「携わる」の方が適していると言えます。
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