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「買回り品」の意味とは?使い方と例文・具体例

「買回り品」の意味とは?使い方と例文・具体例

「買回り品」の意味とは?使い方と例文・具体例

「買回り品」という言葉は、流通やマーケティングなどの分野では、比較的おなじみのものです。しかし、日常ではあまり耳なじみがないため、意味がよく分からないという人も多いでしょう。ですが、社会人としてはやはり、きちんとした意味や使い方を把握しておきたいところです。

今回は、「買回り品」という用語について例文付きで詳しく解説していきましょう。

「買回り品」の意味

「買回り品」とは

「買回り品」とは、消費財(生産される財の中で、消費を目的として需要されるような財・サービスのこと)を購入時の態度によって分類したものの一種で、消費者が価格や色、デザインといった要素について比較検討を要するタイプの商品を言います。目に触れたものをすぐに購入したりせず、他社の商品と比べたり他の店を回るなどしてある程度時間をかけ、思案した上で購入を決めるような商品のことです。比較的単価が高く購入頻度の低い、耐久消費財や趣味品などを指す言葉となっています。

「買回り品」の多くは、スーパーやコンビニのような店では販売されておらず、百貨店や都市部の専門店、または郊外の大型専門店といった場所でしか買えないという特徴があります。そのため、「買回り品」の商圏は、日用品に比べて広くなる傾向があります。

「買回り品」の語は、消費者が購入にあたって、いくつかの店を「買い回る」動向に由来しています。読み方は「かいまわりひん」で、「買回品」と表記される場合もあります。

「買回り品」の使い方・例文

「買回り品」の意味について見たところで、今度は具体的な使い方について見てみましょう。「買回り品」は、経済関係のビジネス用語として、以下の例文のように使われます。

  • 例文:「テレビのような買回り品は、店頭でしっかり説明を聞いた方がいい」
  • 例文:「買回り品の購入は、最初に予算と要望をはっきりさせておくのが大切だ」
  • 例文:「いくら買回り品だと言っても、検討に時間をかけすぎだ」
  • 例文:「ウチは買回り品を扱っているから、商品知識はしっかり頭に入れておくように」

「買回り品」の具体例

「買回り品」の意味は、「比較検討した上で慎重に選ぶ商品」ということですが、具体的にはどんなものが当てはまるのでしょうか。以下にその例を挙げてみましょう。

家電製品

家電製品

「買回り品」に分類される商品の特徴としては、「使用頻度が高く、かつ消耗品度が低い」といったことが挙げられます。家電製品は、そうしたタイプの代表的なものです。電子レンジや冷蔵庫、洗濯機、ドライヤーといったものから、テレビ、パソコン、エアコンなど、各種家電製品は身近なものとして日常的に使用しますが、そう頻繁に買い替えたりはしません。そのため、購入に際してはある程度慎重に比較検討するのが通常です。

家具

家具

家電製品と同じ耐久消費財である家具もまた、「買回り品」にあたります。ベッドやソファ、タンスといった家具は、購入にあたって機能はもちろんのこと、インテリアとしてデザイン面も重要な要素になります。また単価も高く、かつ何年も使い続けるものなので、必然的に購入には慎重にならざるを得ません。気に入ったものが見つかるまで、複数のお店を回ることもよくあります。

衣料品など

衣料品など

服や下着などの衣料品や、靴などの商品も、「買回り品」に分類されます。衣類や靴、バッグ、アクセサリーなどの小物類といった商品は、消費者個人の趣味が強く反映されます。また、着やすさなどの実用的な要素も重視されることから、多くの場合は購入に際して慎重に検討されるようになっています。当然、お店を何軒か回ることも珍しくありません。

ホビー用品

ホビー用品

「買回り品」にあたるものとしては、家具などの耐久消費財だけでなく、趣味品も挙げられます。趣味に関する商品の購入に際しては、多くの人は時間をかけてじっくり検討するようになっています。例えば音楽が趣味であれば、ギターやキーボードなどの楽器を選ぶときは、試奏などして慎重に決めるのが通常でしょう。釣り竿やゴルフクラブ、フィギュアといったものについても、同様のことが言えます。

旅行

旅行

旅行プランの立案についても、大抵の場合はある程度時間をかけるものでしょう。どの土地に行くか、ホテルや旅館はどこにするか、旅先で何をするか、予算はどれくらいかなど、考えるべき要素はいくつもあります。旅行会社ごとにツアーを比較検討するなども、一般的な行動です。

中古車

中古車

中古車の購入についても、「買回り品」に該当します。中古といってもある程度の値段はしますし、長期間乗ることを考えれば、気軽に買うというわけにはいきません。やはりいくつかのお店を回り、走行距離や修理歴といった情報を比べてから、購入する車を決定するのが通常です。

「買回り品」以外の分類

「買回り品」は消費財の一種であると述べましたが、消費者の購買態度による分類には、そのほかにもいくつかの種類があります。この項目では、そうしたものの意味について見ていきましょう。

最寄品

「最寄品(もよりひん)」とは、消費者にとって最も身近な、購入頻度の高い商品のことです。「最寄」の語は、コンビニやスーパーといった手近な店ですぐに買えるという点に由来しています。特徴は、購入に特別な努力や検討を要しない点で、単価も安く、繰り返し何度も購入されるようになっています。

「最寄品」はさらに、「恒常商品(石鹸、タバコ、トイレットぺーパーなど)」「衝動購買商品(スナック菓子など)」「緊急商品(ビニール傘など)」といった種類に分類できます。

専門品

「専門品」とは、独自のブランドや際立った個性を持つ商品のことで、消費者が購入に関して特別な努力を払うものを言います。単価が高く、購入頻度は「買回り品」よりも低くなるのが特徴です。また販売している店舗も少なく、消費者は専門店で商品を指名買いするのが通常となっています。具体例としては、高級ブランドの服やハンドメイドの皮革製品、高級自動車、高級ホテルといったものが挙げられます。

非探索品

「非探索品(ひたんさくひん)」とは、消費者が通常購入する気がない商品のことです。つまり、「特に必要ない」と感じるような商品を指します。消費者がまだ認知していない新商品や、認知はしていても、ふだんは積極的に購入しようとしないような商品が含まれます。具体的には、墓石や仏壇、生命保険、百科事典といったものが、「非探索品」にあたります。

最後に

以上、「買回り品」の意味や使い方について紹介してきました。

「買回り品」はこのように、家具や衣料品のような、比較的単価が高くて購入頻度も少ない消費財を指します。消費者は、購入に際しある程度時間をかけるのが特徴です。ビジネスシーンで使われることも多いので、例文で挙げたような用法をチェックして、間違いのない使い方を心がけましょう。