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一般常識

「情報漏洩」「情報流出」の意味と違い

「情報漏洩」「情報流出」の意味と違い

「情報漏洩」「情報流出」の意味と違い

昨今は個人であれ組織であれ、情報を守ることの重要性が盛んに叫ばれるようになっていますが、そうした話題でよく使われるのが、「情報漏洩」「情報流出」の2語です。これらはどちらも「大事な情報がばれる」といったようなニュアンスで使われるケースが多いものの、細かい意味の違いが気になるという人も多いでしょう。果たしてこの2つの言葉は、場面に応じて使い分けることは可能なのでしょうか。

今回は、「情報漏洩」と「情報流出」の意味や違いについて詳しく解説します。

情報漏洩

情報漏洩

「情報漏洩(じょうほうろうえい)」とは、「情報」と「漏洩」の2語を組み合わせた熟語です。「情報」は、「ある物事の内容や事情についての知らせ」を意味します。一方、「漏洩」には「水などがもれる(もらす)こと」と「秘密などがもれる(もらす)こと」の2つの意味がありますが、この場合は後者の意味になります。
つまり「情報漏洩」は、「秘密にしておきたい情報が意に反して外部に知られてしまうこと」といった意味を指すことになります。「情報漏洩を防ぐ」「情報漏洩のリスク」などのように使われます。

「情報漏洩」と「情報流出」は、多くの場合同じような意味合いで使われていますが、細かく突き詰めると違いもみられます。「情報漏洩」の場合、「(本来知らせるべきでない相手に)知られてしまう」という点に意味の重点が置かれているところが特徴となっています。

情報流出

情報流出

「情報流出(じょうほうりゅうしゅつ)」とは、「情報」と「流出」の2語から成る熟語です。「流出」には主に「液体が流れ出ること」「内部のものが外部へ出ていくこと」の2つの意味がありますが、この場合は2つ目の意味になります。つまり「情報流出」は、「内部にとどめておきたい情報が、何らかの理由により外部に出てしまうこと」を指す言葉と言えます。「情報流出の原因」「情報流出を食い止める」などのように使われます。

上でも述べたように、「情報流出」と「情報漏洩」はあまり厳密に区別されないことが通常ですが、本来は細かい使い分けが可能となっています。「情報漏洩」が「外部に知られること」に重点を置くのとは違い、「情報流出」は「外部に出ること」に重点を置くところが特徴です。このように、どちらの意味合いを強調したいかにより、使うべき言葉が変わってくることは踏まえておきましょう。

「情報漏洩」「情報流出」の意味と違い

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