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「事典」「辞典」「字典」「辞書」の違い

事典、辞典、字典、辞書の違いとは

事典、辞典、字典、辞書の違いとは

「辞典」や「事典」は、口に出して発音するとどちらも「じてん」となりますが、表記は異なります。2つの言葉の意味が違うことはなんとなく予想がつくものの、それぞれの詳しい違いを説明しようとすると、混乱してしまうという人も多いのではないでしょうか。実際に、これらの意味や使い方はどう違うのでしょう。

今回は、「事典」「辞典」「字典」「辞書」という4つの言葉の違いについて、詳しく解説していきます。

事典とは

事典とは、さまざまな事柄やものごとを説明した書物を指す言葉です。「じてん」と読むのが一般的ですが、「ことてん」と読む場合もあります。これは、「辞典」などと区別するためです。英語では、「Encyclopedia」にあたります。

事典の「事」は、事物のことを表しており、「典」は書物の意味があります。すなわち、事物の名前や用語などを発音順に並べ、1つの項目ごとにそれぞれの内容を説明したものが、事典になります。具体的な例としては、百科事典や人名事典といったものが挙げられます。典型的な例である百科事典では、世の中に存在するあらゆる事象や事物が科目別に網羅されており、それについての解説が書かれています。こうした対象分野の幅広さは、「辞典」などとの大きな違いとなっています。

辞典とは

辞典とは、主に言葉についての解説を述べた書物のことです。英語で言う「dictionary」にあたります。事典と区別するために、「ことばてん」などと呼ばれることもあります。辞典の「辞」には、「ことば」という意味があります。

辞典と事典の違いは、前述のように対象とされる分野にあります。事典が上記のように、幅広いものごとの意味や内容を解説しているのに対し、辞典は言葉の意味や使い方、発音等を解説するのが、主な目的となっています。
具体的には、「国語辞典」や「英和辞典」「古語辞典」といったものがこれにあたります。すなわち、日本語や英語の単語、連語などを一定の基準に基づいて配列し、1つ1つの項目について意味や品詞名、発音の仕方、用例などを記したものを、辞典と呼びます。

「字典」との違いについては、以下で見ていきましょう。

字典とは

字典は、主に文字についての解説を記した書物になります。「字書」とも言われ、他と区別するために、「もじてん」などと呼ばれることもあります。例としては、「かな字典」「書体字典」などが挙げられます。

例えば「漢字字典」の場合は、漢字の読み方や意味、どういった構成で作られているかが解説されています。部首名や画数といったものから、音読み・訓読みのしかた、書き順、漢字の成り立ちにいたるまで書かれています。このように、単語や連語ではなく文字に焦点を当て、それについて詳細に解説しているという点に、「辞典」との違いがあります。

辞書とは

辞書とは、さまざまな言葉について解説した本になります。単語や連語、成句など多数の語を集め、それをある基準によって順番に並べて、1つずつ意味や品詞などについて説明したものです。
例えば国語辞書においては、日本語で使われる単語や連語を1つずつ五十音順に並べ、それについて意味や仮名遣い・漢字表記、アクセント、品詞、用法や類義語、対義語といったものが記載されています。

この説明からもわかるように、辞書と辞典には違いがありません。実際に、両者は同じものとして説明されるのが一般的です。「書」と「典」の表記が異なるだけですが、前述のように「典」には書物という意味があるため、両者は実質的に同じものと言えます。