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一般常識

「事象」「現象」の意味と違い

「事象」「現象」の意味と違い

「事象」「現象」の意味と違いとは

「事象」という熟語は、それほど頻繁にではないものの、耳にする機会が少なくありません。一方、これと非常によく似た言葉に、「現象」というものもあります。この2つの詳しい違いについては、大抵の人が首をかしげるところでしょう。一体これらの言葉は、どのように使い分ければよいのでしょうか。

今回は、「事象」と「現象」の意味や違いなどについて探っていきましょう。

「事象」とは

事象

「事象(じしょう)」とは、「ある事情のもとで、表面に現れたことがら」という意味の言葉です。ある状況下で現実に起きた、いろいろの出来事について言います。「自然界の事象」「歴史的事象」などのように使われます。また、数学用語として、「試行の結果起こることがら」の意味もあります。例えば、サイコロを続けて10回振った結果起こりうるさまざまなケースのうち、ある特定の条件(5の目が3回出るなど)に当てはまるものを言います。

「事象」の「事」の字は、「ものごと」や「ことがら」を意味しています。一方「象」の字は、「物のかたち」「目に見える姿」などの意味を持ちます。

「現象」との違いは、やや分かりづらいところです。実際に、辞書では「事象」の説明に、「現象」の語が使われています。ただ、「事象」の場合「限定された状況下や、特定の範囲内でのできごと」というニュアンスが強い点で、「現象」と使い分けることができます。

「現象」とは

現象

「現象(げんしょう)」とは、「人間が知覚できるすべてのものごと」という意味の言葉です。自然界や人間界に、形をなして現れるものについて言います。「不可解な現象が起こった」「ハイドロプレーニング現象」などのように使われます。

「現象」の「現」の字は、「姿を見せる」「ものごとが実際に存在していること」などの意味を持ちます。

「事象」との違いは、上で述べたように難しいところです。しかし、「事象」が前述のように、「ある限定された状況において確認されるできごと」の意味合いを持つのに対し、「現象」は「条件などにかかわらず、存在が認識できるすべてのできごと」を指すという違いがあります。つまり、「現象」は「事象」に比べ、幅広い場面で使える言葉と言うことができます。