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一般常識

「実地」「実施」の意味と違い

「実地」「実施」の意味と違い

「実地」「実施」の意味と違い

世の中には読み方や字面がよく似ていて、使い方を混同しやすい言葉がいくつかあります。「実地」と「実施」の2語もまた、そうした類の言葉にあたりますが、実際には両者は明確に区別されます。では、一体どういった点でこの2つは異なるのでしょうか。それぞれの詳しい意味合いを知ることで、使い分けが容易にはるはずです。

今回は、「実地」と「実施」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「実地」とは

「実地(じっち)」の意味は2つあります。1つ目は「物事が行われたり、行う予定になっていたりする場所」というもので、「現場」と同じ意味を表します。この場合、「実地調査」のように使われます。

もう1つの意味とは、「理論や説明だけでなく、実際にそのことを行うこと」というものです。また、そうした場面についても言います。この場合、「アイデアを実地で試す」「実地訓練を行う」のような使い方をされます。

「実地」と「実施」は、発音は近いものの、意味合いは明確に違います。「実施」についてはのちほど説明しますが、「実地」の場合は単に「行う」だけでなく、「場所」や「場面」の意味合いを含む点が特徴です。また「実地」では、「~する」という使い方はしない点も、「実施」との使い分けのポイントになります。

「実施」とは

「実施(じっし)」とは、「実際に施行すること」という意味の言葉です。法律や計画などを、実際に行うことを言います。「温めていたプランを実施に移す」「期末試験を実施する」「まさかあんな無謀なプロジェクトを実施するとは思わなかった」などのように使われます。

「実施」の「施」は、「ほどこす」「あまねく行きわたらせる」「行う」の意味を持つ漢字です。ほかに「施工」「施政」などの熟語で使われます。

「実施」と「実地」は、上記のようにはっきり意味が違います。「実施」は「実行」と同じく、「あることを行う」を表す言葉で、「実地」のように「物事を行う場所」「理論の実証などの場面」といった意味合いはありません。そのため、「実施訓練」などの使い方は、間違いということになります。また「実施」は、「~する」と使われる点も、「実地」との違いにあたります。

「実地」「実施」の意味と違い

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