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一般常識

「意図的」「恣意的」「故意的」の意味と違い

「意図的」「恣意的」「故意的」の意味と違い

「意図的」「恣意的」「故意的」の意味と違いとは

「意図的」という言葉は、日常でもよく使われるものです。一方、この「意図的」とよく似た言葉に、「恣意的」「故意的」というものもあります。この3つの詳しい違いはなかなか分かりづらいところですが、使い分けのポイントはどの辺にあるのでしょうか。

今回は、「意図的」「恣意的」「故意的」の意味や違いについて解説していきたいと思います。

「意図的」とは

意図的

「意図的」とは、「ある目的を持って、わざとそうするさま」という意味の言葉です。

はっきりした考えを持ちつつ、意識的にあるふるまいを行うさまを言います。読み方は「いとてき」で、「これは事故ではなく、意図的に行われたものだ」「意図的ないやがらせを受けている」「これは明らかに意図的な妨害工作だ」のように使われます。

「意図的」の「意図」という語は、「こうしようと考えていること」「何かをしようと考えていることがら」などの意味を持ちます。

「故意的」と意味合いは似ていますが、「ある目的を持って行為に及ぶ」という点に違いがあります。「故意的」の意味は後述しますが、こちらは「意図的」とは違い、はっきりした目的を持つとは限りません。

「恣意的」とは

恣意的

「恣意的」とは、「気ままで自分勝手なさま」という意味の言葉です。

目的や論理的な必然性は関係なく、ただ自分のしたいようにふるまうさまを言います。読み方は「しいてき」で、「トップの恣意的な判断で組織が運営されている」「恣意的な解釈でルールを曲げるべきではない」のように使われます。

「恣意的」の「恣意」という語は、「気ままな考え」や「自分の思うままにふるまう心」という意味を持ちます。

「意図的」や「故意的」などとの違いにあたる「恣意的」の特徴は、「自分勝手なさま」を表すという点にあります。「意図的」「故意的」は、いずれも「意識してそうすること」を指しますが、「恣意的」は意識しているかどうかに関わらず、好き勝手にふるまうことを指しています。

「故意的」とは

故意的

「故意的」とは、「わざとするさま」という意味の言葉です。ある行為に、意識的に及ぶさまを言います。読み方は「こいてき」で、「故意的にぶつかってきた」「故意的な手抜き作業だ」のように使われます。

「故意的」の「故意」という言葉は、「わざとすること」「わざとする気持ち」の意味を持ちます。また、法律用語として「自分の行為から一定の結果が生じることを知りつつ、ある行為に出る心情」という意味もあります。

「故意的」と「意図的」は、一般的にはほとんど意味に違いがない言葉として使われています。どちらも「わざとそうすること」を指しますが、前述のように、「故意的」は「特にはっきりした目的がない場合もある」という点で、「意図的」と使い分けられるようになっています。