一般常識
「一般的」「普遍的」「不変的」の意味と違い

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一般的・普遍的・不変的の意味と違いとは
「一般的な見方」や「普遍的な話」という言い方は、日常でもよく使われます。では、この「一般的」や「普遍的」という言葉には、どういった違いがあるのでしょうか。また、「普遍的」と「不変的」の違いについても気になるところです。
そこで今回は、「一般的」「普遍的」「不変的」の意味と違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。
一般的とは
「一般的」とは、「広く行きわたっているさま」という意味の言葉です。特殊な事物や場合についてではなく、広く世の中に認められ、全体的に行きわたっているさまを言います。
「その説は誤りというのが、一般的な学者の意見だ」「ネット通販でものを買うのは、今では一般的な方法となっている」「一般的には、自動車のことを“クルマ”と呼んでいる」のように使われます。
「一般的」の「一般」とは、「特別でないこと」や「同一であること」を意味しています。「般」という字には、「種類」や「広く行きわたらせる」といった意味合いがあり、「全般」や「百般」などという場合も同じ意味合いになります。
「一般的」と「普遍的」の違いについては、以下で見てみましょう。
普遍的とは
「普遍的」の意味合いは、「広く行きわたるさま」というものです。全てのものに共通しているさまや、極めて多くのものにあてはまるさまを言います。
「哺乳類には、胎生で肺呼吸するという普遍的な性質がある」「死は平等に訪れるというのは、普遍的な真理だ」のように使われます。
「普遍的」の「普」という字は、「全体に行きわたる」という意味があり、「普及」や「普通」などと使われます。「遍」という字も同様の意味合いを持ち、「遍在」や「遍歴」のように使われます。
このように、「普遍的」と「一般的」の意味合いは似ていますが、ニュアンスには若干の違いがあります。「一般的」が「広くあてはまるが全てというわけではない」意味で使われるのに対し、「普遍的」は、「ほぼいかなるものについても当てはまる」という意味で使われるようになっています。
不変的とは
「不変的」の「不変」とは、「変わらず」と書く通り、「いつまでも変わらないこと(さま)」を指しています。つまり「不変的」とは、「いつまでもその状態を維持している様子」という意味の言葉と言うことができます。
「この世界に本当の意味で不変的なものはない」「これは不変的なシステムになりうる」のように使われます。
「不変的」は、「普遍的」と読み方は同じですが、このように意味合いは違います。
「不変的」に、「広く行きわたるさま」といった意味はありません。ただし、「普遍的」の意味合いに「変わらない」というニュアンスが含まれることもあるため、両者は混同されやすくなっています。
使い分ける際には、本来の意味(「不変=変わらない」「普遍=広く行きわたる」)をしっかり踏まえておくことが重要です。
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