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「移民」「難民」の意味と違い
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移民・難民の意味と違いとは
ニュースを見ていると、「移民」や「難民」に関する話題に触れる機会も多いでしょう。これらは最近では、海外だけでなく国内的な問題としても語られることが増えています。
では、「移民」と「難民」は具体的にどういう意味を持ち、どんな違いがあるのでしょうか。あまり詳しくないという人のために、今回は「移民」と「難民」の意味や違いについて解説していきましょう。
「移民」とは
「移民」の詳しい定義はまだありませんが、一般的には、「定住国を変更した人々」を指す言葉となっています。この場合の移動は自由意思に基づいたものであり、その理由や法的地位などは問わないのが通常です。「一時的移住」と「恒久的移住」に区別され、前者は3ヵ月から12ヵ月の移動を指し、後者は1年以上に及ぶ居住地の変更を指すようになっています。
英語においては、受け入れる側は「immigrant(入移民)」と呼び、出る側からは「emigrant(出移民)」と呼ばれます。
「移民」の目的はさまざまですが、最も一般的なのは、経済的な理由によるものです。労働力過剰国の低賃金労働者が、より高い賃金や安定した生活を求めるために行うことが多くなっています。
「難民」との違いについては、以下で見てみましょう。
「難民」とは
「難民」とは、やむを得ない理由により、住んでいた地域を離れた人を指します。
迫害や紛争、暴力といった公共の秩序を脅かす事態の勃発により、非自発的に出身国を逃れた人々のことです。主に「政治的難民」と、戦争や貧困による「経済的難民」の2種類に大別さます。
特に政治難民に関しては、1951年の「難民条約」において、政治犯や政治的圧迫により安全のため逃亡してきた難民に対し、本国への送還などをせず、原則として保護すべきであると国際的に定められています。
このように、「移民」がある程度自発的な意思に基づき出身地域を離れるのに対し、「難民」は、暴力や脅迫など非自発的な理由で他地域へ逃れるという点に違いがあります。
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