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一般常識

「粋」「小粋」の意味と違い

「粋」「小粋」の意味と違い

「粋」「小粋」の意味と違い

「あの人は粋(いき)だね」などという表現は、今でもたまに聞かれます。一方、この「粋」と似た表現に、「小粋(こいき)」というものもあります。どちらも字面やイメージが重なるので、使い分けに迷うところですが、何か区別のポイントなどはあるのでしょうか。あるとすれば、どの辺なのかが気になります。

今回は、「粋」と「小粋」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分け方が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「粋」とは

粋

「粋」の読み方には「いき」と「すい」の2種類があり、それぞれで意味合いが多少異なります。

「いき」と読む場合は、「気質・態度・身なりなどがさっぱりと垢抜けしていて、しかも色気があること」の意味になり、「粋な男」「粋な縞柄」のように使われます。また、「人情の機微(特に男女関係)についてよく理解していること」の意味もあり、この場合は「粋な計らい」のように使われます。このほか、「粋筋(いきすじ)」のように「花柳界の事情に通じていること」の意味もあります。

「小粋」とは基本的に意味に違いはありませんが、ニュアンスは微妙に異なります。「粋」は「小粋」に比べておおっぴらで華やかなイメージで、控えめなニュアンスはあまりありません。一見してすぐに良さが伝わってくるようなものに対して使われるようになっています。

「小粋」とは

小粋

「小粋(こいき)」とは、「洗練されていること」という意味の言葉です。「粋」に接頭語の「小」がついた言葉で、どことなく粋なことを言います。「小意気」と書く場合もあります。「彼はいつになく小粋な身なりをしている」「近所に小粋な飲み屋ができたので、最近よく通っている」「彼女は知的で小粋なジョークを好む」のように使われます。

「小粋」と「粋」は、上で述べたように、基本的には同じ意味合いの言葉です。ただ、「小粋」は頭に「小」が付くことで、やや控え目なニュアンスが出る点が「粋」との違いとなっています。接頭語の「小」は、形容動詞などに付くことで、「すこし」「なんとなく」の意味を表す役割を持ちます。ですので、派手ではないが趣味の良いものなどに関しては、「小粋」の語を使うのが適していると言えます。

「粋」「小粋」の意味と違い

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