一般常識
「言い間違い」「取り違え」の意味と違い
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「言い間違い」「取り違え」の意味と違い
「言い間違い」と「取り違え」という言葉は、普段でもよく聞かれるものです。これらはどちらも「(間)違う」という語に関連する点で共通しますが、意味合いは明確に異なり、きちんと使い分けることができます。
具体的にどう異なるのか、それぞれの意味や使い方について詳しく解説していきましょう。また、両者の語尾が「い」と「え」に分かれる点も気になるところですが、こちらについても考えられる理由について紹介していきたいと思います。
「言い間違い」
「言い間違い」とは、「まちがって言うこと、あるいはその言葉」という意味の言葉です。本来の正しい表現から外れた言い方をすることや、そうした誤った言い方を指します。「彼は普段から言い間違いが多くて、混乱させられることもよくある」「細かい言い間違いなんて誰にでもあるんだから、いちいち指摘しないでほしい」などのように使われます。
「言い間違い」と「取り違え」は、意味は明確に異なります。「言い間違い」は誤った言い方をすることや、そうした言い方を指す表現で、言葉以外のものについては使われません。それに対し「取り違え」は、さまざまなものに幅広く使うことができます。
一方、語尾が「い」と「え」に別れる理由は、はっきりしていません。ただ、「言い間違い」の場合は、「間違える」の動詞形として「間違え」ではなく、「間違い」の語が一般に浸透していることが影響しているとする見方もあります。
「取り違え」
「取り違え」とは、「まちがえること、また、意味などの取り方をまちがえること」といった意味の言葉です。「どうやら傘立てから傘を取る際に、取り違えが起きたようだ」「言葉の取り違えによって、相手に対する誤解が生じてしまった」のように使われます。
「取り違え」と「言い間違い」は、上で述べたように、意味ははっきり異なります。「取り違え」は自分のものではない物を間違って手に取ることなどを表す表現で、言葉を含めたさまざまなものについて使うことができます。
語尾が「え」となることについては、やはり理由ははっきりしません。ただ、動詞では「取り違う」より「取り違える」の形が一般的なことから、名詞形でも多くの場合、「え」が採用されるとする意見もあります。
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