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一般常識

「小一時間」「一時間」「1時間弱」の意味と違い

「小一時間」「一時間」「1時間弱」の意味と違い

「小一時間」「一時間」「1時間弱」の意味と違い

時間を表す言葉はさまざまですが、中にはある1つの時間に対し、異なる複数の言葉が使われるケースもあります。「小一時間」「一時間」「一時間弱」の3つも、そうした例の1つに当てはまるでしょう。いずれも「60分」に関する点で共通するものの、微妙な違いがあるようにも感じられ、区別がややこしくなっています。一体この3つの言葉は、どういった点で使い分けられるのでしょうか。

今回は、「小一時間」「一時間」「1時間弱」の意味と違いについて、詳しく解説していきたいと思います。

「小一時間」とは

小一時間

「小一時間」とは、「ほぼ一時間」を意味する言葉です。一時間ぴったりではなく、それに近い時間といった意味合いを表します。「小一時間ほど近所を散歩してきた」「映画の上映時刻まで、まだ小一時間ほどある」「好きな音楽を聴いていれば、小一時間はあっという間に過ぎる」などのように使われます。

「小一時間」の読み方は、「こいちじかん」です。「しょういちじかん」と読むのは間違いになります。

「小一時間」の「小」は「ちいさい」を表す漢字ですが、この場合は名詞や数詞の前に付いて、「わずかに及ばないが、それに近い」といった意味を表す役割になります。他の用例としては、「小半時(こはんとき)」などが挙げられます。

「小一時間」がどれくらいの時間を表すかははっきり決まっていませんが、「一時間にわずかに満たない」時間なので、50分以上一時間未満と認識するケースが多いようです。

「一時間」とは

一時間

「一時間(いちじかん)」とは、「60分間」を意味する言葉です。時間の単位の1つであり、1日の1/24の間隔を表します。秒に換算すると、3600秒にあたります。「12時から一時間休憩して、昼食を取った」「仮眠を取るのでアラームを一時間後にセットした」などのように使われます。

「一時間」はまた、「学校などでの、授業時間の一単位」の意味でも使われます。この場合は、「あと一時間で今日の授業もお終いだ」などのように使われます。

「一時間」と「小一時間」の違いは、「正確な時間を指すかどうか」という点にあります。「小一時間」の定義が前述のように曖昧であるのに対し、「一時間」は明確に定義されていて、他の解釈の余地がない点で区別できます。

「1時間弱」とは

1時間弱

「一時間弱」とは、「一時間にわずかに足りない時間」を意味する言葉です。読み方は「いちじかんじゃく」で、「このまま弱火で一時間弱煮込めば完成です」「目的地は家から車で一時間弱の距離にある」などのように使われます。

「一時間弱」の「弱」は、この場合接尾辞として、「その数よりやや少ない程度」の意味を表しています。そのため、「一時間弱」は、「一時間よりわずかに短い時間」を指すことになります。人によっては「一時間弱=一時間とちょっと」と捉えるケースもありますが、これは本来間違いであることは踏まえておきましょう。

「一時間弱」と「小一時間」の違いは、実質的にはあまりなく、表現が異なるだけと言えます。一般的には、「一時間弱」の方がより「一時間に近い」イメージがありますが、明確に定義づけられるわけではありません。ですので、誤解の無いように時間を伝えたいのであれば、はっきり数字で表すのが適切と言えます。

「小一時間」「一時間」「1時間弱」の意味と違い

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