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一般常識

「付随」「附随」「付帯」「付属」「随伴」「追随」の意味と違い

「付随」「附随」「付帯」「付属」「随伴」「追随」の意味と違い

付随・附随・付帯・付属・随伴・追随の意味と違い

「誰かや何かに付き従う」という意味の熟語には、さまざまな種類があります。具体的には「付随」「付帯」「付属」といったものですが、これらの細かい違いを指摘できる人は、そう多くはないでしょう。しかし、それぞれの意味合いをきちんとつかんでおくと、正しい使い分けをする上で役立ちます。

そこで今回は、「付随」「附随」「付帯」「付属」「随伴」「追随」の意味と違いについて解説していきたいと思います。

付随とは

「付随」とは、「付き従っていること」という意味の言葉です。あるものごとが、別のものごとに関係して成りたっていることを指します。読み方は「ふずい」で、「契約に付随する難点」「付随条項」などのように使われます。

「付随」の「付」は「横から見た人」や「脈を測る(手の意味)」などの象形から成り、「つける」や「加える」を意味しています。一方「随」の字は、「行く」「崩れ落ちる」などを表す象形から成り、「言いなりになる」「したがう」などを意味しています。

「付随」と「附随」は、意味の上で違いはありません。どちらも同じ内容を指す言葉となっています。ただ、現在では一般的に「付随」の表記が使われるようになっています。その理由については、以下で説明しましょう。

附随とは

「附随」の意味は、上で見た通り「何かに付き従って存在すること」というものです。「付随」と内容の違いはありません。読み方もまた、「ふずい」となっています。「業務遂行に附随する問題」「マイホーム購入に附随して、さまざまな手続きが必要になる」のように使われます。

「附随」は「付随」と同義の言葉ですが、前述のように一般的な表記ではありません。それは、公用文で「附」の字の使用範囲が限定されているためです。現在正式に「附」の字が使われる言葉としては、「寄附」や「附属」など5つのみで、それ以外には全て「付」の字が使われるようになっています。「ふずい」はその5つに入らないため、一般的には「付随」の表記が使われているというわけです。

付帯とは

「付帯」とは、「主なものごとに付いてくること」という意味の言葉です。Aという主たるものごとがある場合、Bというものごとも必ず付いてくるということを指しています。「保険加入に際して、無料の健康相談サービスが付帯されます」などのように使われます。
「付帯」の「帯」は、「おびに飾りが垂れ下がった様子」を表す象形から成っており、「おびる」「含み持つ」などの意味があります。

「付帯」と「付随」は、意味の上では似ていますが、ニュアンスには微妙な違いがあります。すなわち、付随が「AからBが発生する」というニュアンスを持つのに対し、「付帯」は「AにBが付け加わること」というニュアンスを持つようになっています。

付属とは

「付属」とは、「主になるものに付き従っていること」という意味の言葉です。主となるAという存在があり、それに付け加えられた状態でBが存在することを指します。また、そうして付き従うものについても言います。読み方は「ふぞく」で、「会社に付属する組織」「この商品には、付属品が欠けている」のように使われます。

「付属」の「属」は、「いもむし」や「獣のしり」などの象形から成り、「つづく」や「つらなる」を意味しています。ちなみに、「ふぞく」の表記は「附属」が正式なものとされ、公用文では「附属」が使われるようになっています。

「付属」と「付随」は、「付随」が主にことがらについて使われるのに対し、「付属」はものや組織に対して使われることが多いという点に違いがあります。

随伴とは

「随伴」とは、「お供としてついていくこと」または「一緒につれていくこと」を意味する言葉です。誰かがどこかへ行く際、それに付き従うことや、誰かにお供をさせることを指しています。読みは「ずいはん」で、「上役一行に随伴する」「アシスタントを随伴させる」のように使われます。

「随伴」はまた、「あるものごとに伴い起こること」という意味もあります。この場合は、「今回の件に随伴する事象」等のように使われます。こちら意味合いは、「付随」とほとんど違いはありません。しかし、実際には「ついていく」「つれていく」という意味で「随伴」を使うことがほとんどで、2番目の意味で使われることはまれとなっています。

追随とは

「追随」とは、「あとから従うこと」という意味の言葉です。あるものに対し、その後を追うようについていくことを言います。読み方は「ついずい」で、「リーダーの意見に追随する」「大国に追随した政策」のように使われます。また、「追随」には「他人の業績などをまねて追いつこうとすること」という意味もあり、こちらは「他の追随を許さない手並み」のように使われます。

「追随」と「随伴」は、ともに「随」の字が使われていますが、意味合いは違います。「随伴」は物理的な意味で「ついていく」ことを指していますが、「追随」は比喩的な意味で「後に従う」ことを指しています。また、「随伴」は双方が了承の上で行動を共にするのに対し、「追随」はそうでないことも多いという点にも違いがあります。