一般常識
「不要(不要品)」「不用(不用品)」「無用」の違い

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不要(不要品)・不用(不用品)・無用の違い
「なにかがいらない」ということを表す場合、使う言葉としては、「不要」や「不用」などが思い浮かびます。これらは発音が同じで字も似ているものの、表す意味合いには若干の違いがあります。それらを踏まえておかないと、正しい使い分けをすることはできません。
そこで今回は、「不要(不要品)」「不用(不用品)」「無用」の意味や違いについて、詳しく解説していきます。
不要(不要品)とは
「不要」という言葉の意味を辞書で調べると、「いらないこと」「必要がないこと」とあります。つまり、「不要」は、「なくてもOKである」ことを表す言葉であると言えます。「必要」の反対にあたる言葉が、「不要」です。
具体的に言えば、日頃使わない道具や無駄な出費などが、「不要」の対象となります。
使い方としては、「不要の買い物」「保証人不要」「不要不急の仕事」などとなります。「不用」との違いで言うと、「不要」の場合は品物や事柄まで幅広く含めるということがあります。
一方、「不要品」という場合には、特に品物を表します。「不要品」は「使わないもの」や「いらないもの」を指しており、「使えなくなったもの」というわけではありません。そのため、リサイクルに出すこともできます。この点は、後述する「不用品」との大きな違いとなっています。
不用(不用品)とは
「不用」の意味は、「使わないこと」「必要がないこと」といったものです。この意味だと「不要」との違いがわかりづらいところですが、両者は対象とするものが微妙に違っています。「不要」は前述のように、品物と事柄の両方を含みますが、「不用」の場合は品物のみが対象となります。そのため、「不用の仕事」などという使い方はされません。
一方、「不用品」と「不要品」の違いも分かりづらいところですが、こちらの場合は、品物が使えるかどうかという点がポイントになります。「不用品」は壊れるなどして使えなくなった品物を指しており、まだ使えるがいらなくなった「不要品」とは、意味合いがはっきり異なります。
無用とは
「無用」の辞書での意味は、「役に立たないこと」「使い道のないこと」といったものです。また、「いらないこと」や「用事のないこと」「してはいけないということ」も表しています。「無用の長物」「天地無用」「立ち入り無用」などのように使われます。
ここからも分かるように、「無用」には「不要」と同様の意味合い(「いらないこと」)も含まれています。その一方で、「不要」には「役に立たない」や「してはいけない」などの意味合いはありません。
ですので、「不要の長物」や「立ち入り不要」などといった使い方はしないようになっています。この点は、両者の違いに挙げられます。
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