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一般常識

「方言」「訛り(なまり)」の意味と違い

「方言」「訛り(なまり)」の意味と違い

「方言」「訛り(なまり)」の意味と違い

日本には、地域ごとにさまざまな「方言」が存在します。一方、これと似た言葉に「訛り(なまり)」というものがありますが、この2つは一体どの点が異なるのでしょうか。改めて考えてみると、意外にわかりにくい問題です。

そこで今回は、「方言」と「訛り」の意味や違い、使い分けのポイントについて探っていきたいと思います。

「方言」とは

方言

「方言」とは、「全国的な共通語・標準語に対し、ある地方で用いられている特有の言葉」という意味の言葉です。読み方は「ほうげん」で、「“こわい”は、東北の方言では“疲れてしんどい状態”を表す」のように使われます。

「方言」の「方」の字は、「ならぶ」「かたわら」などを意味しますが、この場合は「地方」を表します。「言」の字は、「ことば」を意味しています。

「訛り」との違いは、「発音だけでなく言い回しも含む」という点にあります。後述するように、「訛り」はアクセントやイントネーションなど発音の要素を指すのに対し、「方言」はそれらの要素はもちろん、地方独特の表現も指す点で使い分けられます。

「訛り(なまり)」とは

訛り(なまり)

「訛り(なまり)」とは、「ある地方独特の発音」という意味の言葉です。共通語・標準語の発音とは異なる、その地方独特の発音を指します。「俳優になるために、訛りを徹底的に直した」のように使われます。

「訛り」の「訛」は、「あやまり」や「いつわり」といった意味を持つ漢字で、「訛伝(かでん=あやまって伝われること)」「訛謬(かびゅう=あやまり、まちがい)」のように使われます。

「訛り」と「方言」の違いは、上で述べたように、「言い回しまで含むか」という点にあります。「方言」が発音だけでなく言い回しまで含むのとは違い、「訛り」は発音の要素しか指さないのが特徴です。例えば、いわゆる「ズーズー弁」と呼ばれる発声法は、東北地方の「方言」であり「訛り」ですが、「めんこい(かわいい)」は同じく東北の「方言」ではあっても、「訛り」にはあたりません。つまり、「訛り」は「方言」の一要素であると言うことができます。

「方言」「訛り(なまり)」の意味と違い

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