一般常識
「本籍」「本籍地」の意味と違い
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「本籍」「本籍地」の意味と違いとは
「本籍」は、普段はあまり意識することがありませんが、日本人なら誰もが持っているはずのものです。一方、この「本籍」とよく似た言葉に、「本籍地」があります。この2つは同じように使われることが多くなっていますが、完全に同一の言葉なのでしょうか。それとも何か違いがあり、使い分けることができるのでしょうか。
今回は、「本籍」と「本籍地」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて紹介していきましょう。
「本籍」とは
「本籍(ほんせき)」とは、「戸籍の所在場所」という意味の言葉です。「戸籍」は日本人の出生から死亡までの身分関係について登録・考証するための公文書で、任意の市町村で編製・保管されますが、「本籍」はその戸籍が置かれている場所を言います。「本籍」の場所については特に決まりなどはなく、都道府県市町村地番で表示される場所であれば、自由に決められるようになっています。また、転籍(本籍を移すこと)も自由にすることができます。
「本籍」の「籍」は、「ふだ」や「書物」を意味する漢字ですが、この場合は「戸籍」の意味になります。
「本籍」と「本籍地」の違いは、「場所を指すか自治体を指すか」という点にあります。「本籍地」が後述するように、戸籍を管理する自治体を指すのとは違い、「本籍」は戸籍を置く場所を指しています。
「本籍地」とは
「本籍地(ほんせきち)」とは、上で述べたように、「戸籍を管理する自治体」という意味の言葉です。戸籍は上記のように、「本籍」のある市町村で編製され、そこの役場にある戸籍簿に保存・管理されます。「本籍地」は、この戸籍を管理している自治体を指して言うようになっています。
「本籍」と「本籍地」は、上のような微妙な違いがあります。例えば「本籍」が「東京都文京区大塚一丁目」だとすると、その人の「本籍地」は、「東京都文京区」であることになります。ただ、実際はほとんど同じ意味の言葉として用いられることが多く、特に意識して使い分けられることはないのが実情です。
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