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一般常識

「本人」「張本人」の意味と違い

「本人」「張本人」の意味と違い

「本人」「張本人」の意味と違い

日本語には意味合いも字面も似た表現というのがいくつも存在しますが、「本人」と「張本人」の2語もまた、そのような言葉の一種に含まれます。どちらも「直接の当事者」といった意味合いを持ちますが、一体どの点が異なるのでしょうか。具体的な使い分けのポイントが知りたいという人も多いでしょう。

今回は、「本人」と「張本人」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、両者の使い分けに迷っている人などは、ぜひ参考にしてみてくだい。

「本人」とは

本人

「本人」とは、「そのことに直接関係を持つ人」という意味の言葉です。「その人自身」や「当事者」「当人」などと言い換えることができます。読み方は「ほんにん」で、「本人は病気の事実に気づいていない」「この仕事を任せるかどうかは、本人の気持ち次第だ」「本人に確かめるまで、周囲がとやかく言うべきでない」のように使われます。ここで使われている「本」の字は、「この」を表す接頭語で、「本日」などと同じ役割になります。

「本人」と「張本人」の違いは、「本人」には特にマイナスのイメージはなく、幅広い場面で使われるという点にあります。「張本人」の意味については後述しますが、「本人」は単に「あることに直接関係する人」を指すだけで、かかわるものごとの良し悪しについては問われません。

「張本人」とは

張本人

「張本人」とは、「事件の起こるもとを作った人」という意味の言葉です。最初に悪事を企てたり、トラブルを起こす発端となった人物を指して使われます。「張本」だけでも同じ意味になり、「首謀者」などと言い換えることができます。読み方は「ちょうほんにん」ですが、古くは「ちょうぼんにん」と読まれていました。「騒ぎを起こした張本人が、一番慌てていた」「張本人の口から言い訳を聞こう」のように使われます。

もともとは「本人」にも「張本人」の意味が含まれますが、現在はそれぞれ別の言葉として使うのが通常です。現在一般的に使われる「本人」と「張本人」の違いは、上記のように、「“本人”は当事者なら誰にでも使うことができ、“張本人”は悪いことを起こした人に対してだけ使われる」という点にあります。ですので、喜ばしい出来事を起こした人に対しては、「張本人」とは呼びません。

「本人」「張本人」の意味と違い

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