一般常識
「必要」「必用」の意味と違い

「必要」「必用」の意味と違いとは
「必要」と「必用」は、どちらも「ひつよう」と読む熟語です。しかもどちらも似たような意味を持つことから、使い分けに悩む人が多くなっています。一体この2つの言葉は、どのような点が異なるのでしょうか。
今回は、「必要」と「必用」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。
「必要」とは
「必要」とは、「なくてはならないこと」「どうしてもしなければならないこと」という意味の言葉です。それなしでは、何が成り立たないようなものごとについて言います。「海外旅行にはパスポートが必要だ」「受験には受験票が必要になる」「部屋には必要最低限のものしか置いていない」のように使われます。
「必要」の「必」の字は、「かならず」「きっと」「間違いなく」などを意味します。一方「要」は、「かなめ」などを意味する漢字ですが、この場合は「入用」といった意味になります。
「必用」との違いは、「ものの使用に限らない」点にあります。「必用」の場合、後述するように、「必ず何かのものを使用すること」について言うのに対し、「必要」は「あるものや行動などが欠かせないこと」を指す点で使い分けられます。
「必用」とは
「必用」とは、「必ず用いなくてはならないこと」という意味の言葉です。ある品物などの使用が不可欠であることについて言います。「マラソン大会には運動靴必用のこと」「この地域は冬場かなり冷え込むので、暖房設備が必用になる」のように使われます。
「必用」の「用」の字は、「柄を持って使う鐘」の象形から成り、「とりあげる」「もちいる」などの意味を持ちます。
「必用」と「必要」は、「何かがなくてはならない」という点で違いはありません。しかし、具体的な使われ方には違いがあります。上で述べたように、「必用」は主に「ものの使用」について使われる点が特徴です。「必要」はどの場合でも使えますが、「必用」のように「使う」という行動に重点を置くのではなく、「それがなくては成立しない」という状況に重点を置いた言葉となっています。
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