一般常識
「一つ、二つ」「1つ、2つ」の意味と違い
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「一つ、二つ」「1つ、2つ」の意味と違い
数を数える際に、「ひとつ、ふたつ…」と数えていくやり方がありますが、その文字表記については、「一つ、二つ」を使う場合もあれば、「1つ、2つ」を使う場合もあります。これらはささいな違いのようですが、実際に文字に表す際に、どちらを使うべきかで迷うケースも少なくありません。果たしてこの2つの表記には、何か使い分けのポイントなどはあるのでしょうか。
今回は、「一つ、二つ」と「1つ、2つ」の意味や違いなどについて解説していきますので、両者の使い分けで悩んでいる方は参考にしてみてください。
「一つ、二つ」
「一つ、二つ」とは、数字の数え方の一種で、「一個、二個」といった意味を表します。「一つや二つのミスは、新人なら当たり前だ」「一つ二つの歳の差は、あってないようなものだ」のように使われます。
数字を「ひとつ、ふたつ、みっつ」と数えていくのは、漢数字の「一、二、三」の訓読みになります。常用漢字表においても、「一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、七つ、八つ、九つ」の用例がそれぞれ示されています。そのため、新聞では「ひとつ、ふたつ」と数える際は、漢数字を当てることが多くなっています。
一方、現在文化審議会で議論されている公用文の書き方の文案(たたき台)では、漢数字は縦書きの場合に使うのが原則としつつ、「ひとつ、ふたつ」や「ひとり、ふたり」の場合は例外として、横書きでの使用を認めています。
「1つ、2つ」との違いは、特にありません。詳しいことについては、以下で説明しましょう。
「1つ、2つ」
「1つ、2つ」とは、やはり数字の数え方の一種です。「一個、二個」の意味で、「社会人なら、仕事に対する不平の1つや2つはあるだろう」「小石の1つや2つがぶつかったところで、痛くも痒くもない」のように使われます。
上で述べたように、「一つ、二つ」とは特に違いなどはありません。どちらも数の数え方として、同じ内容を表します。使い方に関しては、上記のように「ひとつ、ふたつ」が漢数字「一、二」の訓読みであることから、新聞では漢数字を当てるケースが多くなっています。しかし、統一されたルールがあるわけではなく、洋数字を当てる社もあります。さきほど常用漢字表に用例があると述べましたが、これは別に漢数字でないと駄目というわけではなく、実際に一般では洋数字も頻繁に使われています。縦書きは漢数字、横書きは洋数字で使い分けるケースもありますが、この方法も一般に浸透しているとは言えません。
以上のような点から見て、基本的に場面に関係なく、どちらの表記を使っても問題ないと言えるでしょう。とは言え、やはり一定の方針があるのが理想ですが、その際は紹介した新聞社の方針などを参考にしてみるのもおすすめです。
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