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一般常識

「筆者」「著者」「作者」の意味と違い

「筆者」「著者」「作者」の意味と違い

「筆者」「著者」「作者」の意味と違いとは

「筆者」「著者」「作者」の3語は、いずれも文章の書き手に対して使われる言葉です。しかし、これらの意味合いはそれぞれ微妙に異なり、場面に応じて使い分けることができます。では、具体的にどういった点が異なるのでしょうか。

今回は、「筆者」「著者」「作者」の意味や違いなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

「筆者」とは

筆者

「筆者」とは、「その文章や書画を書いた人」という意味の言葉です。読み方は、「ひっしゃ」になります。「筆者の日常体験を描いたエッセイ集」「この文章の筆者の考えは、少し偏っている」のように使われます。

「筆者」の「筆」という字は、「手にしたふで」の象形から成り、「ふで」「書き記す」の意味を持ちます。「者」は、もともとは「煮る」を意味する漢字ですが、同じ読みの部分に当て字として使われたことで、「人」「~するもの」の意味が生まれました。

「著者」と比べた際の「筆者」の特徴は、「一人称として使える」というところにあります。「筆者が思うに」「これは筆者の考えだが」のように、書き手が自分を表す表現として使える点は、「著者」との明らかな違いです。
また、書籍化されていない文章にも使え、かつ書き手の主張が強く表れている点も、「著者」との違いとなっています。

「著者」とは

著者

「著者」とは、「その書物を書きあらわした人」という意味の言葉です。読み方は、「ちょしゃ」になります。「この本の著者の詳しい素性は不明だ」「話題のベストセラーの著者に会った」のように使われます。

「著者」の「著」という字は、「多くのものを集める」などの象形から成り、「あらわす」「書きあらわす」などの意味を持ちます。

「筆者」との違いは、「書籍化された文章に使う」という点にあります。そのため、新聞や雑誌の記事や、コラムなどの書き手について使われることはありません。また、一人称として使えない、書き手自身の考えが前面に出ないという点でも、「筆者」と使い分けできます。

「作者」とは

作者

「作者」とは、「作品を作った人」という意味の言葉です。読み方は、「さくしゃ」になります。「この小説の作者は若くして亡くなった」「作者不明の傑作」「“モナ・リザ”の作者はレオナルド・ダ・ヴィンチだ」のように使われます。

「作者」の「作」という字は、「木の小枝を刃物で取り除く」などの象形から成り、「つくる」「こしらえる」などを意味します。

「筆者」や「著者」との大きな違いは、「文章以外についても使える」という点にあります。「筆者」「著者」は、主に文字による表現の作り手に対して使いますが、「作者」は絵画や彫刻、戯曲や和歌など、芸術や創作の表現者一般に使えるのが特徴です。
また、一部の意味は「著者」と重なりますが、「作者」はノンフィクションなどについては使われず、主に小説などの創作ジャンルにおいて使われる点が異なります。