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一般常識

「必至」と「必死」の意味と違い

「必至」「必死」の意味と違い

必至・必死の意味と違いとは

「必至」と「必死」は、どちらも「ひっし」と読む熟語です。しかも同じ「必」の字が入っていることから、なおさら使い方を間違いやすくなっています。実際のところ、この2つはどういった意味の言葉で、どのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「必至」と「必死」の意味と違い、使い分けのポイントなどについて学んでいきましょう。

必至とは

必至

「必至」とは、「避けられないこと」という意味の言葉です。あることが必ずやってきて、それを避けることがほぼ不可能なことを言います。「必然」と同義の言葉になります。「このままでは、会社の倒産は必至だ」「今までのやり方では、いずれ行き詰るのは必至だ」「グループ解散は必至と思われた」のように使われます。

「必至」はまた、将棋用語として「次の手で必ず詰む」の意味もあります。もともとはこちらの意味が最初で、のちにほかの場面でも使われるようになったという経緯があります。

「必至」の「必」の字は、「かならず」「きっと」「まちがいなく」などを意味します。一方「至」の字は、「矢が地面につきささった」さまを表し、「いたる」「やってくる」などを意味しています。

「必死」との違いについては、以下で見てみましょう。

必死とは

必死

「必死」とは、「必ず死ぬこと」という意味もありますが、一般的には「後がないと全力を出すさま」の意味で使われることが多くなっています。失敗するとその後はないという気持ちで、死に物狂いの力を尽くす際に使われる言葉です。「必死で勉強し、難関校に合格した」「彼の必死の形相に、対戦相手はしりごみした」「必死で泳いだことで、何とか陸までたどり着いた」のように使われます。「必死」の「死」はもちろん、「生命の終わり」を意味しています。

「必死」と「必至」は、将棋用語として使われる場合では違いはありません。しかし、一般的に使われる場合においては、「必至」は「必ずそうなること」を表し、「必死」は「強い覚悟を持つこと」を表すという違いがあります。この点に気をつけて、両者を使い分けることが肝心です。

「必至」「必死」の意味と違い

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