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「ヒューリスティック」の意味とは?使い方や例文、3つの種類

「ヒューリスティック」の意味とは?使い方や例文、3つの種類

「ヒューリスティック」の意味とは?使い方や例文、3つの種類

「ヒューリスティック」は心理学の用語で、判断や意思決定をする際に利用されるものを指します。ビジネスシーンでも活用される例が多いので、社会人としては押さえておきたいワードです。

今回は、「ヒューリスティック」の意味や使い方、具体的な種類などについて解説していきましょう。

「ヒューリスティック」の意味

「ヒューリスティック」とは

「ヒューリスティック」とは、「人があることについて意思決定や判断を下す際、無意識に利用する手がかり」という意味の言葉です。人間は、自分では論理的な思考に基づいた判断をしているつもりでも、実際はそうではない場合がよくあります。経験や印象に左右されるといった具合ですが、こうした影響が「ヒューリスティック」で、簡単に言えば「経験則」や「先入観」にあたります。

「ヒューリスティック」の分かりやすい例として挙げられるのが、「見た目」です。例えば、顔立ちが外国人のように見える人に接した場合、相手が日本語で話しかけてきても、つい英語で返そうとしてしまう日本人が少なくありません。これは、日本人の多くに「外国人のように見える人は、全員英語を話す」という無意識の思い込みがあるためです。

このように、「ヒューリスティック」は「素早い判断の手掛かり」にはなりますが、そうして下された判断が正しいとは限らない場合も多くなっています。

「ヒューリスティック」の由来

「ヒューリスティック」という言葉は、英語の「heuristic」に由来しています。これは、「(学習者の)発見を助ける」「発見的な」などの意味を持つ単語で、ギリシャ語の「eureka(見つけた!)」を語源としています。

「heuristic」は、主に計算機科学と心理学の分野で使われる用語です。上で説明したものは、心理学での意味合いになります。この分野での定義は、「人が複雑な問題を解決するなどの目的で、何らかの意思決定を行う際に、暗黙のうちに利用する簡便な法則など」というものになります。上記のように、この場合の「法則」は、主に「経験則」を指します。

「ヒューリスティック」の使い方・例文

「ヒューリスティック」の意味については分かりましたが、実際の使い方についても知りたいところです。ここでは「ヒューリスティック」の用法について、例文付きで紹介していきましょう。

例文:「CMで見た商品を選んでしまうのは、ヒューリスティックの一種だ」

例文:「顔立ちで日本人かどうかを判断するようなヒューリスティックは避けるべきだ」

例文:「ステレオタイプを疑うことで、ヒューリスティックの罠から逃れることができる」

「ヒューリスティック」の種類

「ヒューリスティック」には、大きく分けて「代表性」「利用可能性」「固着性」の3つの種類があります。ここではそれらについて、簡単に解説していきましょう。

「代表性ヒューリスティック」

「代表性ヒューリスティック」は、代表的、典型的なイメージを判断の根拠とするものです。いわゆる「ステレオタイプな見方」を意味しており、先に挙げた「外国人のように見える人」の例も、これに該当します。

「利用可能性ヒューリスティック」

こちらは、「利用しやすい情報」を判断の根拠とするタイプです。「想起ヒューリスティック」とも呼ばれますが、思い出しやすい情報や、簡単に入手できる情報に頼るやり方を指します。スピーディーな判断が要求される場面でよく用いられるものです。例えば買い物の際、CMでよく見る食品を選んでしまうといったことが、このタイプにあたります。

「固着性ヒューリスティック」

こちらは、「最初に得た情報を手がかりとして推定する方法」を意味しています。例えばある国の人口について質問された際、「6000万人以上か以下か、何人くらいだと思う?」と聞かれるのと、「2000万人以上か以下か、何人くらいだと思う?」と聞かれるのでは、答えに差が出ることが通常です。前者の場合、6000万人に近い数字になり、後者の場合は2000万人に近い数字を挙げることが多くなっています。

「ヒューリスティック」とマーケティング

ここまで「ヒューリスティック」の意味や種類などについて見てきましたが、ビジネスシーンではどのように利用できるのでしょうか。

「ヒューリスティック」は、マーケティングにおいて活用することができます。例えばポイント還元の表示については、「1割ポイント還元」とするよりも、「10ポイント還元」とした方が、見た目にお得な印象が強まります。また、従来のものより低価格帯のブランドを作ることで、既存ブランドのイメージを「高品質なもの」に変えることもできます。

最後に

このように、「ヒューリスティック」という言葉は「経験則」や「先入観」といった意味を表します。心理学の用語ではありますが、ビジネス用語としてもマーケティングの分野で使われるケースが多くなっています。また、こうした話題は仕事以外のさまざまな場面でも役立ちますから、例文で示したような使い方を覚えておくと便利でしょう。