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一般常識

「平年」「例年」の意味と違い

「平年」「例年」の意味と違い

「平年」「例年」の意味と違い

「平年」という言葉は、その年のあるものごとについて、過去と比べる際によく使われます。「平年より高い」「平年並み」といった具合ですが、この「平年」は具体的に何を指しているのでしょうか。また、似た言葉で「例年」というものがありますが、それとの違いや使い分けのポイントについても気になります。

今回は、「平年」と「例年」の意味と違いについて詳しく解説しますので、両者の使い分けについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

「平年」とは

平年

「平年(へいねん)」の意味は2つあります。1つは「うるう年ではない年」というもので、2月が28日までしかなく、1年が365日となる年を指します。

もう1つの「平年」の意味とは、「普通の年」というものです。特筆すべき事件・現象がなく、大抵の年と変わらない1年を指して使われます。特に、気象や農作物の収穫が、他の多くの年と同程度の年について言うことが多くなっています。

「平年」と「例年」は一見同じ言葉のようですが、厳密には違います。「平年」の「平」は「ならす」「特別ではない」の意味で、あるデータの平均値を指す点が特徴です。具体的な例文を挙げると、「豊作により、みかんの値段が平年より2~3割安くなっている」といった具合になります。この場合、みかんの値段というデータについて、過去の平均的な年との比較を行っているので、「平年」が使われます。

「例年」とは

例年

「例年(れいねん)」とは、「いつもの年」「毎年」という意味の言葉です。また、「年々のきまり」「毎年の決まり」といった意味もあります。「今年のイベントは、例年以上のにぎわいを見せた」「静岡県では、例年3月中旬から桜エビ漁を解禁している」「今年はりんごの生育状況が良いため、例年より早く収穫が始まった」などのように使われます。

「例年」の「例」は、「たぐい(同じ種類のもの)」を表す漢字ですが、この場合は「いつものとおりであること」の意味になります。

「例年」と「平年」の違いは微妙ですが、上記のように細かく使い分けることができます。「例年」は「いつもの年」「毎年」を指しており、「平均」の意味ではありません。そのため、値段などデータの比較をする際は使わず、定例的・一般的な事象との引き合いで使うケースが通常となっています。

「平年」「例年」の意味と違い

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