一般常識
「判定」「判断」の意味と違い
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「判定」「判断」の意味と違い
「判定規準」や「判定勝ち」などのように、「判定」という言葉はあちこちで頻繁に使われるものです。一方、同じく「判」の字が付く二字熟語として、「判断」という言葉も日常的によく聞かれるようになっています。どちらも「あることについての決定をする」という意味において共通しますが、どこかに違いはあるのでしょうか。あるとすれば、どの点かが気になります。
今回は、「判定」と「判断」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は参考にしてみてください。
「判定」とは
「判定(はんてい)」とは、「物事を判別して決定すること」という意味の言葉です。また、そうして出された決定についても言います。「合否の判定は即日行われた」「判定に対し不服を述べたが、覆ることはなかった」などのように使われます。
また、「判定」には「ボクシングなどの競技で、規定時間内での勝敗がつかなかった場合、審判の採点によって勝敗を決めること(またはその決定)」の意味もあります。この場合は、「判定の結果、3-0でチャンピオンが防衛に成功した」などのように使われます。
「判定」の「判」は「見分ける」「区別する」「決める」を、「定」は「さだめる」「決める」などを意味しています。
「判断」との違いは、「基準の明確さ」という点に求められます。「判定」の場合、明確な基準が設けられていて、それに基づく決定がなされることが多いという特徴を持ちます。
「判断」とは
「判断(はんだん)」とは、「物事の真偽や善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること」という意味の言葉です。「この件についての彼の判断は間違っていなかった」「彼女の判断力には皆一目置いている」などのように使われます。
「判断」の「断」は、「切る」を意味する漢字ですが、この場合は「決める」「定める」の意味になります。
「判断」と「判定」は、どちらもある物事について断定や決定をする点で違いはありませんが、前述のように、「基準の明確さ」において使い分けることができます。「判断」の場合、基準がはっきりしている場合もありますが、曖昧な場合も少なくありません。ですので、「判断」には公正な決定から恣意的な決定まで幅広く含まれます。一方「判定」の場合は、主観に基づく不確かな決定は、基本的に含まないようになっています。
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